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歴史を広く深く学ぶ理由

歴史は私たちに様々な教訓を教えてくれます。偏見に囚われず、支配されにくい思考力をつけるには、歴史を学ぶことが有効です。歴史を学ぶことは、過去の偉人を知るとともに、過去の過ちを知ることです。歴史は勝者がつくるといわれます。時代が変わり、勝者が入れ替われば、歴史はつくりかえられます。学校の教科書に書かれた歴史と、専門家が調べた歴史が食い違っていることは珍しくありません。また歴史家の解釈によって、同じ史実が全く異なる解釈をされることもあります。偏見に囚われず、多様な考えを理解するためには、歴史を広く深く学ぶことが大切です。

歴史を広く深く学ぶ理由

歴史は様々な教訓を残しています。歴史を広く深く学ぶことで、私たちは未来をより良くするための数多くの教訓を知ることができます。
歴史を中途半端に学ぶのはかえって危険です。歴史に対する偏見や思い込み、誤解によって、歴史の教訓が生かされないどころか、誤った教訓を信じてしまい、大きな失敗をしてしまうこともあります。
支配者は、歴史を隠したがります。支配者にとって都合の悪いことは、あまり人々に見せたくないからです。支配者は自分に都合の良いように歴史を書き換えようとします。過去の歴史は、その時代その時代の支配者たちによる歴史改ざんの連続といってもいいかもしれません。
私たちが歴史を読むとき、歴史を学ぶとき、それは誰が書いたものか、どんな立場の人によって書かれた歴史なのかを知っておくことが大切です。
歴史は誰かが書いたものです。誰かが書いたものですから、そこには書いた人の考え、思惑があります。場合によっては偏見や誤解、間違いもあるでしょう。意図的に事実が隠ぺいされたり、逆に虚偽の事柄がまるで事実であるかのように書かれているかもしれません。歴史を学ぶときは、誰か特定の人が書いたものをそのまま信じ込むのは危険です。その著者が持っていた偏見や思い込み、誤解を信じ込み、著者の意図的な誘導に引っかかってしまうかもしれないからです。
偏見に満ちた歴史観が支配されやすい人間をつくります。「この人の言うことだけを信じればよい」、「この本だけが正しい」と考えることは、偏見と誤りに満ちた歴史観をつくりやすく、支配者の都合の良い人間になりやすいのです。
歴史を広く深く学ぶための第一歩は、学んだ歴史、教えられた歴史を疑うことから始まります。書かれた歴史に奇妙な、理屈に合わない、不自然に感じるところはないか、歴史を書いた著者の思い込みが入っていないかなど、疑問に思うところを見つけ出していきます。
疑わしいところを見つけたら、その部分を突っ込んで深く調べてみましょう。様々な文献を調べ、見解の違う説がないか、見ていきましょう。
史実の食い違い、異なる解釈こそに、歴史を学ぶ意義があります。さまざまな解釈を比較し、検証して、隠された歴史の教訓を見つけ出していきましょう。
隠された歴史の教訓を見つけ出すことで、支配者の思惑も見えてきます。そこには、支配者が隠したかった史実があるからです。
歴史を広く深く学ぶことが、支配されやすい人間からの脱却につながります。支配されないためには、ものごとをよく見て真実を見つけ出す観察力が求められます。

支配の構造

支配とは人々に仕事を割り当て、指図し、そして言うことをきくよう教育指導し、また監視して取り締まることをいいます。あなたが誰かに仕事を与えられ、指図され、監視され、取り締まられているとすれば、それはあなたが誰かに支配されているといえます。社会では見た目にも明らかな支配関係があれば、目に見えない支配関係もあります。場合によっては、人は知らず知らずのうちに支配構造に組み込まれ、他人に監視され、誘導され、指図され、取り締まられることがあります。

紛争の原因

紛争はちょっとしたきっかけで発生します。そのきっかけそのものはそれほど大きくなくても、不満や憎悪が一気に爆発することで大きな紛争になることがあります。不満や憎悪はメディアなどによる宣伝や思想家などによる扇動によって増幅されます。場合によっては特定の勢力がメディアや思想家を使って人々を誘導し、紛争を引き起こさせることもあります。また場合によっては、支配する者によって人々が望まぬ紛争に巻き込まれることがあります。逆に、人々の不満と憎悪のはけ口として意図的に紛争が引き起こされることがあります。

権威と支配されやすい人

権威とは人々を服従させる強制的な力があることであり、その道できわめて優れていると思われているような人のことをいいます。権威がある人の言うことは常に正しく、一般の人々は必ずその従うべきであると思う人がいます。そのような権威を信じやすい人は、支配されやすい人です。支配されないためには、誰かの意見に簡単に流されたり、そのまま信じて行動したりその意見を広めたりせず、必ず自分で考え、事実を確認し、自分の意見をしっかり持つことが大切です。すなわち、権威に頼り過ぎないことです。

イデオロギーと現実世界

イデオロギーとは観念や思想、あるいは政治的な理想・理念をいいます。イデオロギーは人が考えたものです。人は多かれ少なかれ偏見・思い込みを持つため、その人が考えたイデオロギーには多かれ少なかれ欠陥や問題点を抱えています。しかし、世の中には自分が信奉するイデオロギーを正しく、優れており、場合によっては絶対的なものであると考える人がいて、他のイデオロギーを支持する人々を攻撃したり、自らのイデオロギーで他人を洗脳しようとしたり、場合によっては世界を支配しようとしたりします。イデオロギーを絶対視することで、それを重視しない現実世界が許せなくなるのです。

歴史を広く深く学ぶ理由

歴史は私たちに様々な教訓を教えてくれます。偏見に囚われず、支配されにくい思考力をつけるには、歴史を学ぶことが有効です。歴史を学ぶことは、過去の偉人を知るとともに、過去の過ちを知ることです。歴史は勝者がつくるといわれます。時代が変わり、勝者が入れ替われば、歴史はつくりかえられます。学校の教科書に書かれた歴史と、専門家が調べた歴史が食い違っていることは珍しくありません。また歴史家の解釈によって、同じ史実が全く異なる解釈をされることもあります。偏見に囚われず、多様な考えを理解するためには、歴史を広く深く学ぶことが大切です。

愚民政策と隠ぺい工作

愚民政策と隠ぺい工作は、しばしば人々を支配するための工作として支配者によって用いられます。支配者にとっては、支配される人々があまり賢くない方が望ましい場合もあります。とりわけ、支配者にとって都合の悪いところを嗅ぎまわるような人々は面白くありません。まずは人々への教育の中で、支配されることを疑問に思わないようにし、また国防やスポーツなど政治支配と関係ないところに興味・関心が向くように誘導していきます。都合の悪いことを隠すと同時に、人々の目をそらし、人々が考えないようにしていくことが、支配を容易にします。

言論の圧迫や同調圧力

支配者は言論に神経をとがらせます。現状を批判・非難する言論が世間で広まるのは、支配者にとって好ましいことではありません。できれば都合の良い言論は広まり、都合の悪い言論は消えていってもらいたいと支配者は考えます。そのため、支配者に都合の悪い言論は、往々にして支配者によって圧迫されます。そのような言論は非難され、攻撃され、あるいはその言論を広めようとする人々はつぶされます。支配を容易化するために、言論の圧迫は様々な形で行われます。支配構造のある社会においては、言論は必ず何らかの統制や圧迫を受けることになります。場合によっては、支配者が圧迫するだけでなく、支配されている多数派の人々が少数派に対して同調するよう圧力をかけることもあります。

不安や恐怖あるいは憎悪による扇動

人々は、不安や恐怖を覚えたり、憎悪の感情が沸き起こったりすると、普段では考えられないような愚かな行動をすることがあります。不安や恐怖、あるいは憎悪は人々の感情を揺さぶり、いてもたってもいられない気持ちにさせます。人々を都合よく動かすためには、人々に不安や恐怖あるいは憎悪の感情を引き起こさせることが有効だといわれています。扇動は人々の心を揺り動かし、支配する有効な手段です。支配者は、不安や恐怖あるいは憎悪による扇動をたくみに使って、人々の心を揺り動かします。そうして人々の感情を揺さぶって、支配者に都合の良いように行動させようとします。

「うちわもめ」で勢力を分散させる

支配者は、支配される側がグループをつくり徒党を組み、結束して支配者に対抗してくるのを恐れます。効果的に支配を続けるためには、支配される側の勢力を分散させることです。そのためには、支配される人たち同士でできるだけ「うちわもめ」がおきるように誘導していくことが効果的です。できるだけ人々が結束せず、徒党を組んでもすぐにうちわもめがおきるよう、またそのうちわもめが長引くように誘導していきます。うちわもめが続けば続くほど、人々の勢力が大きくならずに支配しやすくなります。

「敵」をつくりお互いに攻撃させる

支配を続けるためには支配者は、支配される人々の恨みや憎悪を巧みにそらさなくてはなりません。支配される人々の恨みや憎悪をそのままにしておくと、いつかそれは増幅され反乱や支配構造崩壊の原因になってしまうかもしれません。支配される人々の恨みや憎悪を巧みにそらす方法のひとつとしてよく用いられるのが、「ほどよい敵」をつくることです。「ほどよい敵」をつくることで、支配される人々の恨みや憎悪の矛先を変えることができます。また、敵同士でお互いに攻撃させることで、それを不満のはけ口にして、支配者への不満や攻撃をそらすことができます。

己自身を小さく思わせる

安定して支配を続けるためにも、支配者は支配される側が反乱を起こさないようにしなくてはなりません。支配される側が反乱を起こそうという気持ちを持たないようにするには、彼らが己自身を小さい存在だと思わせることが大切です。教育や宣伝のほか、武力の誇示や見せしめの処刑など、支配者の力を見せつけつつ、支配される側として無力感を持たせることで、安定した支配を実現していくことができます。支配者のパワフルなイメージを広め、被支配者に無力感を植え付けることは、支配を続けるうえできわめて重要です。

安易に支配されないための学問

支配されないための学問をしましょう。他人の意見や支配者の誘導に安易に流されないために、広く深く学び続けましょう。良く学び、賢くなれば、安易に支配されるのを防ぐことができます。学問を修めることは生涯の財産になります。時代は変化します。世の中は変わっていきます。かつては常識だったことが今では非常識になり、昔は役に立った知識も今では全く役に立たなくなることも珍しくありません。でも、変化する時代の中でも変わらず役に立つ知恵もあります。学問を修めることで、自分自身が支配されているのかどうかに気づくことができます。そして、安易に支配されないための知恵も見つけることができるでしょう。

戦略的思考

常に戦略的にものごとを考えるようにしましょう。発言や行動をするまえに、考える習慣を持ちましょう。人々を支配しようとする者は、必ずと言っていいほど人々を考えないように誘導していきます。なぜなら、考えずに発言し、考えずに行動する人々ほど、支配しやすいからです。聞いた話をそのまま鵜呑みにしてしゃべり、広める人や、すぐに感情的になって行動する人は、操られやすい人です。知恵があり思慮深く、他人の話をうのみにせず、感情的にならず、そして常に戦略的に物事を考える人は、操るのは困難です。

思想戦

支配しようとする者は、あの手この手で思想戦を仕掛けてきます。思想戦を仕掛けるのは、人々を支配しやすくするためです。支配しやすくするために、支配しようとする者に対する敵対心や戦意を失わせたり、混乱させたり、あるいは他に敵をつくってそちらに攻撃するように仕向けたりします。思想戦を仕掛けられていることに気づかず無防備でいると、いつの間にか相手の思い通りに操られてしまうかもしれません。対立する国同士では、それぞれの国がお互い思想戦を仕掛け合うこともあります。

依存からの脱出

依存からの脱出を目指しましょう。できるかぎり独立をめざしましょう。人は多かれ少なかれ何かに依存しています。何かへの依存を完全に無くすわけにはいきません。しかし、何かひとつのことに大きく依存するのは危険です。依存しなくてはならないときは、その依存先を分散した方がいいでしょう。ひとつのことに大きく依存すると、そこの権力者の言うことを聞かなくてはならなくなります。依存によって直接的に、あるいは間接的に支配されることになるのです。依存しなくてはならないのなら、相手にとっても必要な存在になって、相互依存の関係になりましょう。

直観力を磨く

直観力を磨きましょう。一瞬で真実を見抜く感性をつくりましょう。他人の意見やうわさ、メディアの情報に惑わされず、真実を見通す直観力を持ちましょう。自然の中で受けた感覚や、そこでひらめいたアイデアを大切にしましょう。不自然な動きやちょっとした異常に気づくようになりましょう。誰か他人に支配されたり、操られたりしないためにも、自らの中にある直観力を大切にし、常にそれを磨き続けるようにしましょう。

感情に流されない

感情に流されないようにしましょう。常に冷静に自分や周囲を観察できるようにしましょう。感情的になるようなことがあっても、すぐに冷静になって自分自身を見つめなおせるようにしましょう。感情に流されやすい人は、扇動されやすく、支配されやすい人です。ニュースやうわさ話を聞いたときに、つい感情的になって発言したり、行動したりするのは良いことではありません。もしかしたらそのニュースやうわさ話は、人々を感情的にさせて操りやすくするために意図的に流されたものかもしれないのですから。

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