陰謀と陰謀論について>陰謀と陰謀返し
誰かが陰謀を企んでいるとき、そしてその企んだ陰謀を実行してあなたを陥れようとしているとき、それは逆襲のチャンスかもしれません。陰謀を実行しようとしているとき、陰謀を企む側はどうしても発言や行動が不自然になります。焦って実行しようとするあまり、ちょっとした間違いや失敗をしてしまうことも珍しくありません。もし誰かが陰謀を企み、あなたを罠に陥れようとしているのであれば、それを逆に利用した陰謀を企んでお返しするのも一つの手かもしれません。あと一歩で成功しそうだ、というときほど陰謀を企む者に隙が生じやすいのです。
陰謀を企み、それをいよいよ実行しようとするとき、人の気持ちは不安定になります。不安定な気持ちは、その人の発言や行動にどうしてもあらわれます。自分が企んでいる陰謀をほんのちょっとだけ他人に話してみたくなったり、今日が計画の実行日であることをネットに書き込んでみたくなったり、あるいはいつもと違う行動をしたりするのは、秘かに陰謀を企む人の不安定な心理のあらわれです。
他人が陰謀を企んでいることに気づくためには、他人のちょっとした行動や発言の変化に気付くことが大切です。人々の発言や行動の変化に敏感になれば、陰謀を企むひとがいよいよ行動を起こそうとする瞬間に気づくことができるかもしれません。
他人が陰謀を企んでいる、あるいはその陰謀をまさに実行しようとしている、そう気づいたとき、どうすればいいでしょうか。陰謀を止めるべきでしょうか。見て見ぬふりするべきでしょうか。それとも、陰謀に加担するべきでしょうか。
もしあなたが、その陰謀を企んでいる相手を懲らしめてやりたいと思うのなら、陰謀を実行しようとするその人を痛い目にあわせてやろうというのであれば、「陰謀返し」が有効な手段かもしれません。「陰謀返し」は、陰謀を企んでいる相手の陰謀に全く気付かずにすっかり乗せられたふりをして、あと一歩という瞬間に相手の裏をかいて一気に陰謀を崩してしまう方法です。
陰謀を企む相手が一番気持ちがゆるみやすい瞬間に一気に仕掛けることで、相手の陰謀を失敗させるのです。もう少しで陰謀が成功する、そう思った瞬間にガラリと崩れるので、陰謀を企んだ人の心理的ダメージも大きいでしょう。場合によっては、二度と陰謀を企みたくないと思うくらいその相手が落ち込むかもしれません。
陰謀とは秘かに企てる悪だくみをいいます。悪だくみですから陰謀は基本的に悪いことと考えられています。良いことをしようといろいろ考えるのは、たとえひそかに企てたとしても陰謀とは呼ばないのがふつうです。それが良いことか、悪いことかは、人によって判断が分かれるところです。例えば、権力者を失脚させようとその部下が謀反を企てたとします。本来なら権力者に忠実であるべき部下が謀反を企てるのですから、権力者の目線からはそれは悪であり陰謀です。でも、その権力者こそが悪だと考える人から見れば謀反のたくらみは正義だと思うかもしれません。
陰謀論とは世の中で起きている様々な現象・事象が陰謀によって引き起こされたとする考え方をいいます。陰謀論には具体的な根拠があって信頼できそうなものから、根も葉もない単なる決めつけとしか思えないようなものまであります。様々な陰謀論が世の中でうさわされます。中には陰謀論に夢中になってしまう人もいます。陰謀論がこれほど世の中で広まるのは、それだけ人々が現代社会で起きていることに疑問や不満があるということかもしれません。
日本の歴史と陰謀との関係について少し考えてみましょう。日本の歴史を調べてみれば、今まで様々な陰謀が企てられてきたことを知ることができます。また、調べていくと日本の歴史に関係するさまざまな陰謀論が見つかります。歴史の教科書に書いてあることは単なる表面的な事象であり、その裏には陰謀が隠れているんだという陰謀論は、教科書に書けない日本の裏歴史として出版されていることもあります。実際、日本の歴史には陰謀が隠れているのでしょうか。
過去にあった様々な社会現象の中には、陰謀が関わっていると言われるものがあります。その社会現象には仕掛人がいて、その仕掛け人のバックには陰謀をたくらむ秘密組織があった、というのです。実際に、陰謀が社会現象を引き起こすことはありうるでしょう。しかし、特定の秘密組織のような団体がほとんど人々に気づかれることもなく社会現象を引き起こせるとは思えません。社会現象は、陰謀のみが原因ではなく、時代背景、社会の不満・不安や誰にも予想できないような思わぬ偶然などの要因が重なることで引き起こされるものです。
紛争とはもめごとのこと、なにか話がもつれて人々や組織同士が争うことをいいます。紛争は、何かの考え方や価値観の対立、あるいは利益配分などについての不満などから引き起こされます。考え方や価値観が対立するのは人々が得てきた知識・教育や情報の違いなどから思想や意見が異なるためであり、また利益配分について不満が起こるのは不公平に見える利益配分が妬みや好き嫌いの感情を刺激するためです。紛争は時として、第三者の陰謀によって引き起こされることがあります。
陰謀は誰が、どのように企んでいるのでしょうか。人々が知らず知らずのうちに陰謀に乗せられてしまうことはあるのでしょうか。どのような陰謀が世の中を動かしやすいのでしょうか。陰謀を企む者にとって、うまくいく陰謀といかない陰謀とでは何が違うのでしょうか。陰謀で世の中を動かすにはどのように陰謀を企むのが効果的なのでしょうか。うまく陰謀を企む方法に、何らかの法則はあるのでしょうか。また、注意深く慎重に企まれた陰謀を見破る方法はあるのでしょうか。
陰謀論はどのようにつくられるのでしょうか。陰謀論には一定のつくりかたがあるのでしょうか。現代社会の状況を観察し、そこに陰謀があると見ぬくことはできるのでしょうか。あるいは、陰謀論の多くは、陰謀を企む秘密組織内部からのリークなのでしょうか。陰謀論を唱え、それを広めようとする人の目的は何でしょうか。陰謀論は単なる結果論ではないでしょうか。ここでは、陰謀論が世の中でどのようにつくられるのかについて考えてみましょう。
陰謀論とはどのように付き合って行けばよいのでしょうか。私たちは陰謀論を広める人たちをどう扱っていくべきでしょうか。陰謀論には同調すべきでしょうか。それとも、陰謀論は真っ向から否定すべきでしょうか。陰謀論は無視すべきでしょうか。あるいは興味深く陰謀論に耳を傾けるべきでしょうか。個別の陰謀論とどう付き合っていくかは、その陰謀論は誰が唱えているのか、どこから出てきたのかによって異なります。無視してもかまわないような陰謀論もあれば、決して軽視してはいけない陰謀論もあります。
陰謀論を信じてはいけません。何らかの陰謀論と思われる話を聞いたとき、それをそのまま信じるのは危険です。少なくとも、異なる立場の人々からの情報を聞いたり、実際に事実を調べたりして、その話を検証してみるくらいはした方がよいでしょう。また、陰謀論を流しているその情報源がどれくらい信頼性があるのかについても、調べておく必要はあるでしょう。どんな話もいきなり信じるのは危険です。とりわけ陰謀論は、人気取りのためにいい加減な情報を流す人もいるので、その内容には注意が必要です。
陰謀論を頭ごなしに否定するのは良いことではありません。陰謀論が出てくるからには、そこには何らかの社会的な背景があるはずです。不当な格差や人々の不満、潜在的な対立、暗躍する秘密組織、そして突然発生する事件など、社会の中で動いている様々な現象の点と点をつなげていくと、そこに恐ろしい陰謀が見えてくることがあります。陰謀論は世の中が恐ろしい方向に向かいつつある、その危険な動きに対する警鐘なのかもしれません。私たちは陰謀論から学び、社会の異常に気が付き、今すぐ対策をしなくてはならないのかもしれないのです。
陰謀論は宇宙から来たと主張する人々がいます。そのような主張をする人々によると、一般人には知ることも暴露することもできない秘密結社などが企む陰謀も宇宙人からは丸見えだというのです。宇宙と交信しているときに、宇宙人から直接彼らの脳に陰謀論が伝えられたというのです。実際に宇宙人はいて、私たちを監視し、誰かが陰謀を企てているのを見ているのでしょうか。そして、宇宙人が私たちにその陰謀を伝え、それが人々に広まるということはおこりうるのでしょうか。
陰謀は未来を自分たちの思い通りにしようとするたくらみであり、そして陰謀論は未来予測のひとつです。未来が予測できれば、陰謀も発見しやすくなります。実際、未来を見てきた、あるいは未来からメッセージを受け取ったとして陰謀論を唱える人がいます。未来がどうなっているのかを知っている人から情報を得たので、今の時代で起きている陰謀がわかったというのです。もし未来が見えたり、未来の人々から何か教えてもらえたりすることができるのなら、現在進行中の陰謀も発見できるかもしれません。
異次元から来たという陰謀論を唱える人もいます。私たちの世界には様々な次元があり、異次元から見ると私たちの世界で企まれている陰謀などは、簡単に見つかってしまうというのです。もしかしたら巷にうわさされている陰謀論は、異次元の人々からの情報提供によるものかもしれません。もし仮に異次元があるとして、どうして異次元の人々は私たちに陰謀論を伝えてくるのでしょうか。彼らが私たちにメッセージを送ってくるのはなぜなのでしょうか。
神様と陰謀論とは何らかの関係があるのでしょうか。神様は陰謀をたくらむ側なのでしょうか。それとも、陰謀論を唱えて私たちに警告する側なのでしょうか。人間のような生き物に神様の考えが理解できるのでしょうか。神様のご経綸と比べてみたら、人間の考え出した陰謀などは単なる愚か者の浅知恵に過ぎないのかもしれません。一見上手く行ったように見える陰謀も、もう少しで成功というところでガラリと崩れる、ということはよくあります。人間たちが陰謀を企んでは失敗を繰り返すのは、神様はどう見ているのでしょうか。
どうせなら陰謀を企む側の人間になろう、そう思う人もいるでしょう。いろいろと陰謀をたくらむのは楽しいかもしれませんし、頭の体操にもなることでしょう。自分の知恵が試されるようで、スリルも味わえます。陰謀を企む側の人間になれば、自分以外に陰謀をたくらんでいる人間も見つけやすくなります。陰謀を企むことで、世の中の陰謀にも敏感になります。秘密結社などの何らかの組織に加入すれば、そこの人々が企む秘密の陰謀を知ることが出来るかもしれません。ただ、場合によってはその組織の考えにすっかり染まってしまう危険があります。
誰かが陰謀を企んでいるとき、そしてその企んだ陰謀を実行してあなたを陥れようとしているとき、それは逆襲のチャンスかもしれません。陰謀を実行しようとしているとき、陰謀を企む側はどうしても発言や行動が不自然になります。焦って実行しようとするあまり、ちょっとした間違いや失敗をしてしまうことも珍しくありません。もし誰かが陰謀を企み、あなたを罠に陥れようとしているのであれば、それを逆に利用した陰謀を企んでお返しするのも一つの手かもしれません。あと一歩で成功しそうだ、というときほど陰謀を企む者に隙が生じやすいのです。
陰謀を企んでいるのは一人の人間だけではありません。陰謀は様々な人々、あるいは組織によって企まれ、実行されています。世の中に多様な陰謀があれば、陰謀論も多様化します。どんな組織が、どのような考えで、どういう陰謀を企んでいるのかについて、様々な議論が行われています。陰謀論は荒唐無稽でありえそうにないものから、具体的で信頼性の高そうなものまで様々です。また、同じ事件についても多方面からいろいろな陰謀論がささやかれています。私たちは多様化する陰謀論をどう理解ししていけば良いのでしょうか。
陰謀も陰謀論も、複雑な知能ゲームです。陰謀を企むのは容易ではありません。多くの人々に気づかれないよう注意を払いながら、世の中を思い通りに動かしていこうというのですから、よほど綿密な計画を立てないと上手くはいかないでしょう。一方でその陰謀を見つけ出すためには、世の中の様々な現象を観察し、それが誰かの陰謀によって起きている現象ではないかと推理や検証を重ねなくてはなりません。陰謀論をつくるのは様々な社会現象の謎解きであり、頭をフル回転させてストーリーを構築していかないとなかなかできるものではありません。
陰謀論を調べてみると国際金融資本という言葉にしばしば出くわします。国際金融資本とは何でしょうか。国際金融資本はどのように生まれ、誰が動かしているのでしょうか。国際金融資本はなぜ、陰謀論と関わりを持っているのでしょうか。どうして陰謀論者は国際金融資本に神経をとがらせるのでしょうか。国際金融資本によって世の中はどう変化しようとしているのでしょうか。私たちは国際金融資本とそれが企んでいるとされる陰謀に対して何か対策をしなくてはならないのでしょうか。
グローバリズムが世界を破滅させようとしている、あるいはグローバリストたちが世界中の一般市民たちを奴隷化しようとしている、といった陰謀論がささやかれることがあります。グローバリズムという言葉はそんなに恐ろしいものなのでしょうか。一体、グローバリズムとはどんな考えをいうのでしょうか。グローバリストたちはどんな陰謀を企んでいるのでしょうか。グローバリズムが進んでいくと世の中はどんなふうになってしまうのでしょうか。私たちはグローバリズムにどう対応していくべきなのでしょうか。
ユダヤ人に関する陰謀論については古くから多くの書籍が出版されています。陰謀論においてユダヤ人は定番と言っていいぐらい、頻繁に出てきます。いったい、ユダヤ人とはどんな人たちなのでしょうか。どうして陰謀論ではユダヤ人が頻繁に出てくるのでしょうか。実際、ユダヤ人は陰謀を企む人たちなのでしょうか。それとも、それは根拠のない偏見であり、人種差別主義者による悪意ある誹謗中傷なのでしょうか。ユダヤ人と陰謀論はどのような関係があるのでしょうか。
特定の宗教団体が陰謀をたくらんでいるとうわさされることがあります。信者を増やすため、教祖や経典の予言を実行するため、あるいは対立する他の宗教との抗争のため、宗教団体によって陰謀が行われているというのです。実際、宗教団体が陰謀を企むことはあるのでしょうか。特定の宗教団体が陰謀論に取り上げられるとき、私たちは何に気をつければ良いのでしょうか。宗教団体は危険な組織なのでしょうか。それとも、特定の宗教団体に対して過剰反応する人たちの方がむしろ危険なのでしょうか。
地下室などで謎の儀式をする秘密結社が陰謀を企む、そんなドラマのような話がうわさされることがあります。普段は世界平和や助け合いなどを目標に掲げてボランティア活動など良い活動をしている無害そうな団体が、実は裏の目的を持つ秘密結社だというのです。そしてその結社が秘密裏に陰謀を計画し、実行の準備を着々と進めているというのです。一体、秘密結社とはどんな組織なのででょうか。どうしてそんな組織が存在するのでしょうか。彼らの狙いな何なのでしょうか。秘密結社が陰謀を企んでいるというのは本当なのでしょうか。
陰謀論においてしばしば、グローバリズムと対立する存在として出てくるのがナショナリズムです。陰謀論においては、ナショナリストが正義のヒーローであり陰謀を企むグローバリストたちと戦っていると扱われることがしばしばあります。そもそもナショナリズムとは何でしょうか。どうして陰謀論ではナショナリズムが正義だと考えられるのでしょうか。陰謀論者がナショナリストを支持するのはなぜでしょうか。本当にナショナリストは正義なのでしょうか。人間にはナショナリストとグローバリストの二種類しかないのでしょうか。
環境問題は陰謀であるという人々がいます。環境問題は地球規模の問題として近年ますます重要性が高められています。地球環境が汚染され、私たちがこの地球に住むことが出来なくなるのであれば大問題だ。地球環境を悪化させないよう、環境問題に対処するため今すぐ行動しなくてはいけない。そのように叫びながら、人々に即時行動を促すような宣伝が行われています。このような状況だからこそ、環境問題には様々な陰謀が渦巻いているというのです。環境問題を陰謀論と結びつける人は今や少なくありません。
共産主義は、その思想を信じた人々を操って暴動や革命を促し、社会を崩壊させたうえで建設された国家を裏で支配しようとする何者かの陰謀であるとする説があります。これまで共産主義者たちは、理想社会を建設しようと宣伝し、聞こえの良いスローガンで暴力革命を引き起こしてきました。そして多くの場合、暴力革命により建国された共産主義国家において人々は革命前よりもひどい状況になってしまいました。人々が引き込まれるように共産主義に傾倒し、暴力革命を引き起こしたのはなぜでしょうか。そこには何か陰謀があったのでしょうか。
ファシズムはイタリアのムッソリーニが提唱した思想であり、国家ファシスト党が始めた政治体制です。ファシズムは国民を一つの考えに束ねようという考え方で、いわゆる国家主義あるいはナショナリズムのひとつとされています。20世紀にファシズムは台頭し、多くの人々がファシズムに魅入られていきました。ファシズムが台頭したのは何かの陰謀なのでしょうか。それとも、外国や国際主義などの陰謀に対抗するためにファシズムが台頭したのでしょうか。
民族主義とは民族の自立、統一、あるいは独立を理想とする主義をいいます。またときには、自分の属する民族を発展させて他より優秀なものとすることを目標とする主義をいうともいわれます。民族主義はナショナリズムと同義とみなされ、国家の発展には民族主義の発揚が重要だと言われたりします。一方で、民族主義が台頭すると民族間の対立が深まり、地域紛争や戦争に発展することもあるとされています。陰謀論ではしばしば、戦争を引き起こすために二つの隣接する国家や民族を刺激し、民族主義を台頭させて対立を煽るような陰謀が行われているといわれます。
マスメディアとは多くの人々に情報を伝達する媒体のことをいい、一般には新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどを指します。マスメディアは長年人々が世の中のニュースや言論などを知る手段として利用され、親しまれてきました。昨今ではインターネットの発達により、従来のマスメディアで情報を得る人たちが減ってきたといわれています。インターネットでは往々にしてマスメディアが偏向報道をしている、あるいはウソをついていると主張する記事や動画を見かけます。また逆に、マスメディアが往々にしてインターネットにダマされないよう注意喚起しているのを見かけます。