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2022年11月の3 変化の時代を生き抜く!これからの人材派遣の戦略とは?

人材派遣は社会の景気変動に敏感に対応して、人の需要があるところに求められる人材を派遣するビジネスです。今は変化が激しい時代だといわれています。情報通信技術の発達や少子高齢化、コロナ禍などによる社会の変化は、人材の需要にも大きく影響しています。変化の時代を生き抜くためには、変化に対応するだけでなく、戦略を立てて変化を先取りしていくことが求められます。ここでは、変化の時代を生き抜くこれからの人材派遣の戦略を考えてみます。

2022年11月の3 変化の時代を生き抜く!これからの人材派遣の戦略とは?

戦略とは、戦うためのはかりごとをいいます。自分たちの戦場はどんな場所か、自分たちはどれだけのリソースを持っているか、自分たちの強みは何か、弱みは何か、自分たちの目標は何か、戦うべきライバルたちは誰か、などを整理して、その中で勝ち残っていくための作戦を立てていくのが戦略です。ですから、戦略の詳細はそれぞれの企業が置かれた状況によって異なります。しかしながら、そんな中にも戦略を立てるうえでの共通の考え方はあるはずです。

1.その人材派遣会社の社会における存在理由は何か

生き残るためには、「社会から求められる派遣会社になる」ことが必要です。求められる派遣会社になるためには、とことん自社の存在理由を問い続けることが大切です。どこにでもあるつまらない派遣会社、あっても無くても社会が何も困らないような派遣会社では、その将来はだんだん危うくなっていきます。周囲から求められるような派遣会社になることができれば、企業として生き残り、発展していくことができます。

2.今いるスタッフを大事にしているか

企業は人だといわれます。人材派遣会社はどれだけ今いるスタッフを大事にし、育てていくかによって、将来大きく成長できるかどうか左右されます。スタッフを大切にしない人材派遣会社はいずれ滅んでいきます。スタッフの過去を知ってその良いところを見つけ、プロモーションし、育成してより良い未来をつくる手伝いをしていくのが人材派遣会社の仕事です。
派遣先とともに賃金の適正化や職場環境の改善に取り組む、勤務管理事務等の諸経費削減を徹底してマージン率向上に取り組む、派遣スタッフと連絡を密にしてスタッフのメンタルケアをして仕事やスキルアップに前向きになるよう勇気づける、といったことも今いるスタッフを大事に成長させていく重要な活動です。

3.今のお客さんを満足させるために全力をかけているか

ただ派遣スタッフをお客さんのところに放り込んで、ほったらかしにする派遣会社ではいけません。今のお客さんを満足させるために、人材派遣会社として全力をかけましょう。お客さんや派遣スタッフにきめこまかく連絡を取り、相談を受け、状況を把握しながら改善のサポートをしていく、その日々の小さな努力の積み重ねが顧客満足度に差をつけることになります。

4.広告宣伝や強引なセールストークよりも、今のビジネスで「高評価」を受けることに注力しているか

広告宣伝にやたらお金をかけたり、セールストークで強引に押し切ろうとしたりするのも、ビジネスとしては一つの考え方かもしれません。でも、広告宣伝にお金をかけすぎたり、強引にセールスをしたりするビジネスは、往々にして長続きしないものです。それよりも、今のビジネスで人々に「高評価」を受けることに注力した方がいいでしょう。現在取引をしているお客さんから「高評価」をいただけることは、他の下手な営業活動よりもよっぽど営業効果があるのですから。

5.現状の法律を順守するだけでなく、これからの法改正の動向にもアンテナを向けているか

人材派遣会社は事業をするにあたって、労働基準法はもちろんのこと、労働者派遣法などの各種法律を順守する必要があります。法律は改正されます。規制が強化されればそれに合わせて仕事のやり方を変えていかなくてはなりません。ライバル企業に差をつけるためには、現状の法律を順守するだけでなく、これからの法改正の動向にアンテナを向けて先手を打っていくことも大切です。

6.シナジー効果のある多角化に取り組んでいるか

派遣以外の収入源も確保したいと、多角化経営に取り組む派遣会社も少なくありません。もし多角化に取り組むのであれば、派遣事業にも良い効果をもたらす、シナジー効果のあるものにしていきたいものです。どのような多角化をすればシナジー効果が期待できるのか、安易に新事業に手を出す前によく検討しておきましょう。

今は変化の激しい時代といわれています。
人材派遣会社はどこよりも社会の変化に敏感でなくてはなりません。ワンパターンの経営、同じ業種の営業先ばかりまわるだけではなく、柔軟に、敏感に人材需要のある業種を察知して、経営・営業のやり方を変化させていく必要があります。
そのためにも、常に世の中の動向にアンテナを張り、同時に社内の経営や営業体制の若返りとレベルアップに取り組むことで、社会の変化に敏感に動けるようにしておくことが大切です。
近年はコロナ禍の影響で、景気の先行きを不安視する声が上がっています。景気の変動は人材派遣会社にはチャンスでもあります。先行きが不安だと、企業経営者は正社員を増やすのをためらいます。でも人手不足には対応せざるを得ない。そんなときには派遣会社への需要が高まりやすいのです。
でも、人材が欲しいといっても、単に頭数をそろえれば良いわけではありません。誰でもいいわけではなく、それぞれの業種にはそれぞれ求める人材、必要なスキルがあります。どのような人材やスキルが求められているかはそれぞれの企業やそのときの状況によって異なります。臨機応変に働けるスタッフを育て、適した人材を派遣することでお客さんを満足させることができるかどうかが、これからの人材派遣業界の勝負の分かれ目になると思われます。

変化の時代の人材派遣戦略(PDFファイル)


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