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2023年8月の3 自分のミスや失敗を指摘されると不愉快になる人

自分のミスや失敗を指摘されると不愉快になる人がいます。ミスや失敗を指摘した人を嫌いになり、遠ざけたりすることもあります。ひたすら自分を褒る人を「いい人」として歓迎し、自分の間違いを指摘する人を「悪い人」として敵対感情を抱いて遠ざけたりします。そのような人が会社の経営者になると、経営は危うくなります。取り巻きは経営者のご機嫌取りやイエスマンばかりになり、批判や建設的意見を言う人がいなくなってしまうのです。

2023年8月の3 自分のミスや失敗を指摘されると不愉快になる人

人は誰かに批判されると、多かれ少なかれ嫌な気分になります。たとえその批判が正しいとしても、批判されている間は不愉快になります。場合によってはその批判を否定したくなったり、逆に批判する人に対して攻撃したくなることもあります。意地になって「私はミスも失敗もしていない」と言い張って、間違いを正さずにそのままで行こうとするかもしれません。
しかし、もしその誰かによる批判が正しいものであり、明らかに自分がミスや失敗をしているのであれば、そのまま批判を無視するのはいけません。出来るだけ速やかにその間違いを正して、対策を講じるべきです。
「自分のミスや失敗を指摘されるのが嫌いだ」と思う気持ちが、自分の間違いを正すチャンスを奪ってしまいます。むしろ、自分のミスや失敗を正しく指摘してくれる人には感謝するべきです。子どものうちは、自分を叱ってくれる先生や大人がいます。でも、大人になればなるほど、地位が高くなればなるほど、自分を叱ってくれる人はいなくなります。大人になったとき、自分の地位が高くなったときこそ、自分の間違いを指摘してくれる人は大切なのです。
経営者が自分を褒めるだけの人を近づけ、自分のミスや失敗を指摘する人を遠ざければ、会社はどうなるでしょうか。取り巻きは経営者のご機嫌取りやイエスマンばかりになり、批判や建設的意見を言う人がいなくなってしまいます。経営者が間違ったことを言っても誰も批判できないので、会社はどんどん間違った方向に進んでしまいます。
「経営者は批判を素直に聞くべし」といっても経営者も忙しいです。部下の自分勝手な意見や考えの浅い提案まで相手にしていては時間の無駄です。良い意見や優秀な提案が上がってきやすいようにするには、部下たちに問題解決能力、企画力、プレゼン能力向上などのトレーニングを受けさせることも大切かもしれません。
経営者は取り巻きの選び方、意見の聞き方には十分注意しなくてはなりません。とりわけ、自分の好き嫌いの感情で人の意見を判断していないか、常に自己チェックが大切です。


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