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2023年8月の5 事務所をどこに置くか

事務所をどこに置くかは経営者にとって重要な課題です。事務所の所在地によっては企業の将来が大きく左右されることもあります。経営者は、自分が気に入る・気に入らないだけで事務所選びをしてはいけません。事務所選びで失敗しないためには、お客様の目線、従業員の目線、仕入れ先の目線、地域の人々の目線、銀行や投資家など出資者の目線、そして許認可事業をする場合は許認可する役所の目線で考えるとともに、地域の経済状況、維持コスト、そしてできれば将来展望まで考えることが大切です。

2023年8月の5 事務所をどこに置くか

事務所はお客様に近い場所にするのが良い、と言われます。事務所がお客様から遠い場所にあれば、お客様に会いに行くのにも時間とコストがかかります。お客様のスグ近くに事務所があれば、むしろお客様のほうから気楽に立ち寄りに来てくれるかもしれません。
従業員が通いやすく、働きやすい事務所を選ぶことも大切です。求人してもなかなか人が集まらない、あるいは、せっかく人を雇っても長続きせずスグに辞めてしまう。そんな悩みを抱えている場合は、もしかしたら事務所を変えると改善できるかもしれません。
便利な仕入先が近くにあるかどうかも、事務所選びの重要なポイントです。良い仕入れ先が周辺にあるだけで、ビジネスのやりやすさは大きく違ってきます。
事務所を選ぶときは、周辺地域の状況もよく調べましょう。そこはオフィス街ですか、それとも住宅街ですか?工場や物流倉庫が近くにありますか?どんな業種の企業が集まっていますか?学校は近くにありますか?役所は近いですか?商店街あるいはショッピングモールが近くにありますか?風俗営業の密集地域が近くにありますか?公共交通機関は便利ですか?パーキングの充実度や道路交通の利便性はどうですか?その地域には、どんな人々が住んでいますか?地域の人々とのコミュニケーションはうまくできそうですか?
周辺に学校や住宅街がある場合などは、トラックやクルマの出入りが多い仕事、あるいは夜間に騒音が出る仕事などは、地域の人々とのトラブルにならないような予防措置が必要になるかもしれません。
銀行や投資家など、出資者の目線で事務所を見直すことも必要です。身の丈に合わない立派過ぎる事務所も、あるいは不潔でみすぼらしい事務所も、出資者の目線からはマイナスになるかもしれません。出資者を引き寄せるには、シンプルで清潔、そしてブランド力がありそうな事務所にすることが大切です。
派遣など許認可事業をする場合は、事務所(事業所)に一定の要件が課される場合があります。将来何らかの許認可事業をする計画がある場合は、事務所選びの際にその要件を満たす物件を選んでおいたほうがよさそうです。
地域の経済状況もよく見ましょう。経済活動は活発でしょうか?その地域はこれから伸びる余地はありそうですか?
維持コストのシミュレーションも重要です。家賃、駐車場代、光熱費、通信費、交通費など、選んだ事務所によってコストが大きく異なる場合があります。また、事業が想定以上に拡大あるいは縮小した場合に、事務所も柔軟に拡大、縮小できるかどうかも、事務所選びの重要なポイントです。
事務所をどこに置くかは経営者にとって重要な課題です。決して思い込みや勢いで決めてしまわず、多面的に検討してより良い物件を選びましょう。


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