TamatsuLab
slide1

ホームトピックス>2023年2月の13 本当の意味での支援とは何か

2023年2月の13 本当の意味での支援とは何か

支援とは何でしょうか。何をすることが最も効果的な支援になるでしょうか。困っている人にお金を与えたり、おなかを空かした人にパンを与えたりすることは一般的には支援と考えられています。しかし、直接与えるよりもお金を稼ぐ知恵、食料を得る方法を教えた方が良いという考えもあります。何がその人にとって最も効果的な支援になるのか、本気で困っている人の身になって考えることが必要です。

2023年2月の13 本当の意味での支援とは何か

支援するといえばお金や物資を与えるとか、何かをしてあげることなどを思い浮かべます。しかし、そのような直接支援が常に相手のためになるとは限りません。
お金や食料を与え続けるだけでは、その人たちは支援に依存し続けることになり、自立できなくなるかもしれません。何かをしてあげると、してもらった人は「してもらう」ことに慣れてしまいます。支援してもらうことに慣れてしまうと、「自分で何とかする」ことを考えなくなってしまうかもしれません。支援が、自立への妨げになってしまうことがあるのです。また、支援を受け続けることで本人たちが「自分は役に立たない人間だ」と鬱状態や自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。
直接与えるよりもお金を稼ぐ知恵、食料を得る方法を教えた方が良いという考えもあります。その方が支援を受ける側も自立しやすくなり、また自立がうまくいけば彼らの気持ちも前向きになります。しかし、教えてもらっても最初のうちはお金を稼いだり、食料を得たりするのに失敗したりします。失敗が続けば、彼らの気持ちは後ろ向きになり、苦しみは増していきます。場合によっては教えた人を恨むかもしれません。緊急の場合は直接支援をしないと手遅れになることもありえます。
直接支援をするのがよいか、自立する知恵を与えるのがよいかは、困っている人の状況、能力、心理状態によって異なります。支援しようとする人は、困っている人をよく観察し、その立場に立って最も適切な支援を選択することが望ましいでしょう。
場合によっては叱咤激励し、突き放し、放置し、あるいは批判することが彼らの奮起につながることもあります。ただし、あなたの思い込みで勝手にやってはいけません。やるのであれば、あくまで相手の反応を見ながら、変化を観察しながら試してみることです。
前に進む勇気を与えること、実力を発揮するチャンスを提供することが、その人にとって最大の支援になることもあります。
本当に効果的な支援をしたいのであれば、本気で困っている人の身になって考えるとともに、固定的な考えを捨て柔軟に行動することが大切です。


△トピックスに戻る

ページのトップへ戻る