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2023年6月の5 経営者は批判に耳を傾けるべし

経営者は自分への批判を歓迎し、批判者を側近にするべきです。経営者が批判されるのを嫌がり、批判する者を遠ざければ、経営者のまわりは従順なだけのイエスマンしかいなくなります。批判があるからこそ、人間は考えます。まわりにイエスマンしかいない状態では、経営者は自分の過ちに気づきにくくなります。経営者が自らの過ちに気づきにくくなれば、経営は危うくなります。

2023年6月の5 経営者は批判に耳を傾けるべし

多くの中小企業の経営者は、自分が批判されるのを嫌がります。自分に批判的な他人の話を聞こうとしなくなり、批判者を遠ざけようとします。
自分を批判する者がいなくなれば、好き勝手に経営が出来るようになって、短期的には経営者として気分が良いかもしれません。
しかし、まわりに批判する者がいなければ、経営者は自分の過ちに気づきにくくなります。
経営者が自分の過ちに気づかなければ、経営上の判断ミスによる失敗が増えます。判断ミスを繰り返しながらズルズル経営を続ければ、企業の経営は危うくなります。
批判されるのを嫌がり、批判者を遠ざける中小企業の経営者は、自ら経営が危うくなる環境をつくっているのです。
独裁国家において独裁者は、往々にして自らを批判する者を消去していきます。批判する者たちが消しされれてしまうことによって、独裁国家は独裁者の間違いや暴走を止められなくなってしまいます。独裁者が間違いや暴走を繰り返すことで、独裁国家は自滅の道を選んでいくことになります。
中小企業においても、経営者が独裁者のように間違いや暴走を繰り返せば、自滅の道を進んでいくことになってしまいます。
あなたは批判を受け入れていますか? 自分に批判的な他人の話を聞いていますか? 批判者を遠ざけていませんか?
もしあなたが企業の経営者であれば、自分への批判に耳を傾けましょう。
知らず知らずのうちに、自ら経営が危うくなる環境をつくっていないか、自己チェックしましょう。
批判には的外れなくだらないものもあります。しかし、的確でドキッとするような鋭い批判も中にはあります。
批判に耳を傾け、その内容を一つ一つ分析してみましょう。
自分で分析するのが難しければ、コンサルタントに依頼してみるのもいいかもしれません。
批判の中には、経営を大きく改善するための重要なヒントが隠れていることもあります。
これは、と思うような鋭い批判を見つけたら、その批判者とよく話してみましょう。もしかしたら、貴重なアイデアの持ち主かもしれません。
賢い批判者を見つけたら、ぜひ側近にしましょう。遠慮なく自分に賢くて厳しい意見を言ってくれる人こそ、経営者にとっては大切なブレインなのですから。


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