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2024年4月の11 インバウンド消費に取り残された観光地

新型コロナウイルスによる渡航制限が解除されて以来、海外から日本への観光客は順調に伸びているといわれています。実際、有名な観光地には外国人が多く訪れ、一部には観光客が想定以上に増えて対応が難しくなっている場所もあるようです。一方で、注目されず、一向に外国人観光客が増えないため、インバウンド消費に取り残されてしまった観光地もあります。観光地によって、インバウンド消費は観光地に大きな格差を生んでいるようにも見えます。

2024年4月の11 インバウンド消費に取り残された観光地

インバウンド消費の恩恵を受けやすい観光地と、インバウンド消費に取り残されやすい観光地は、何が違うのでしょうか。一体どのような違いが、インバウンド消費に影響を与えるのでしょうか。
インバウンド消費の恩恵を受けやすい観光地は、まず有名な観光地、外国人にとって行きやすい観光地、そして外国人の間で口コミが広がりやすい観光地です。日本を紹介する海外のサイトで、人気の高い観光地をチェックすれば、外国人が日本のどのような場所に関心があるかを知ることができます。せっかく海外旅行をするのなら、日常とは違う体験をしたいものです。行って良かった、楽しかったと思う場所はSNSなどで写真や動画などを載せて、他人に紹介したくなります。人気の観光地はますます人気になり、そして有名になります。
インバウンド消費に取り残されやすい観光地は、知名度が低く、交通が不便なうえに、他人に紹介したくなるような体験が乏しいといえるかもしれません。でも中には、良い体験ができる場所、楽しい思い出になる場所でも、なかなか知名度が上がらず、外国人観光客が増えない場所もあります。そういう場所は、写真映えがしないとか、良さがSNSなどでは伝わりにくいとか、地名がブランド化されていないといった課題が考えられます。
中には、素晴らしい場所だったからこそ、他人に教えたくない場所もあります。観光地として有名になってしまうとゴミが増えて自然環境が破壊されてしまうかもしれない。格安だったホテルやレストランが観光客が増えることで料金を値上げするかもしれない。マナーの悪い観光客が増えるとせっかく気分の良い場所が不快な思いをする場所に変わってしまうかもしれない。そんな観光地が有名になりすぎることによるリスクを考えると、本当に一番好きな素晴らしい場所は、SNSなどで他人には教えない方がいいような気もします。
有名な観光地は外国人に訪問してもらって、日本人が国内旅行する際はインバウンド消費に取り残された隠れた観光地に行く、今はそんな時代になっているのかもしれません。


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