ホーム>トピックス>2025年2月 ヨーロッパは地球温暖化対策の偽善をやめよ
2022年の2月にロシアがウクライナへの全面侵略を開始してから、もう3年にもなろうとしています。しかしいまだヨーロッパではロシアからのガス供給に頼ろうとする国があります。ロシアからをガスを買い続けようとする国には、侵略者であるロシアに利益を与え、侵略されたウクライナに妥協を迫ろうとする政治家たちもいます。ヨーロッパが抱えるロシアのガス供給への依存を調べてみると、ヨーロッパによる地球温暖化対策の偽善が見えてきます。
「地球温暖化」は人類の大きな課題としてこの数十年間、マスメディアなどで大きく騒がれてきました。この問題には様々な政治的思惑がからみ、少なからず疑義を持つ人たちもいて、日々多くの論争が行われています。
政治的駆け引きや論争は今も続いていますが、おおまかにこの問題の方向性をまとめれば以下のようになります。
①近年、地球は温暖化している。
②地球温暖化の原因は人類の活動である。
③特に二酸化炭素を排出する活動が地球を温暖化させる。
④地球温暖化対策のため、二酸化炭素の排出を減らさなくてはならない。
地球温暖化に大きく寄与していると言われるのが石炭や石油などの火力エネルギーです。
地球温暖化を大問題だと叫んでいる活動家たちは、主に石炭や石油などの採掘や利用をやめて、原子力、風力、太陽光などのエネルギーに切り替えていくべきだと主張します。
フランスは原子力への依存が高い国で、「地球温暖化」の問題は原子力を広める良い機会になっているかもしれません。しかし他の国では、原子力発電の拡大には反対も多く、かといって太陽光や風力を増やすだけではなかなかエネルギー需要を満たすことができない、というのが現状です。
このような現状の中、ヨーロッパの国々はロシアのガス供給への依存を増やしてきました。ロシアからガスを買うことで、ヨーロッパの国々は自分たちでは石炭や石油の採掘をしないで済みます。実際にはロシアで採掘しているのですから、ヨーロッパで採掘していないだけで、地球温暖化防止にはなっていません。ですからロシアからガスを買うことは地球温暖化対策の偽善だと言えるでしょう。
2022年の2月にロシアはウクライナへ全面侵略を開始しました。同年3月2日の国連総会においてロシア軍の即時撤退を求める決議がされ、日本も賛成しました。しかしながら、ヨーロッパの国々の中には、侵略者であるロシアに利益を与え、侵略されたウクライナに妥協を迫ろうとする政治家たちもいました。それらを見てみると、地球温暖化対策の推進とそれら国々のロシアのガス供給への依存が影響しているように思われます。
ロシアによるウクライナへの全面侵略をやめさせるためにも、ヨーロッパはロシアのガス供給への依存を脱するべきでしょう。ヨーロッパ自身が努力して地球温暖化対策の偽善をやめ、ロシアのガスを必要としないヨーロッパに生まれ変わる必要があるのではないでしょうか。
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