TamatsuLab
組織

組織発達論

組織を作り、育てましょう。ビジネスにおいて組織作りは重要です。組織がどのようにつくられ、どのように発達しているかによって、ビジネスの行方は大きく変わってきます。ビジネスは組織を作り、組織を育てることだといっても過言ではありません。組織を作ることで、ビジネスの流れは変わります。組織を育てることで、ビジネスは大きく発展していきます。組織にほころびができ、衰退していくと、ビジネスは危うくなります。組織の発達はビジネスの発展成長には不可欠です。

はじめに

組織の重要性については、いくら強調しても強調しすぎることはありません。ビジネスマン、とりわけ会社経営に携わるような人であればなおさら、組織がいかに重要であるかを知らなくてはなりません。ビジネスを成り立たせるのも、あるいはぶち壊しにするのも、組織次第です。経営者の仕事は、ビジネスが上手くいくように組織をつくり、育て、発達させていくことです。
組織にはいくつかの種類があります。専門家によって組織は様々な分類のされかたをしています。世の中にある組織は、その分類のどれかに当てはまるものもあれば、どれにも当てはまらないものもあります。どの組織も時間によって、あるいは環境条件の変化によってその形態は変化します。当初ある分類に入っていた組織が、時間が経つと別の分類になることは珍しくありません。組織を固定化して見るのは、あまり良いことではありません。この組織は機能別だとか、チーム型だとか、事業部型だとか、何かの枠組みにはめ込んで組織を見ると、その本質を見誤ることになります。むしろビジネスマン・経営者は、組織の本質を見抜き、それがビジネスに役立ちうまく機能するように変化させていくことが大切です。
組織の本質を見抜くには、気づくべきポイントがいくつかあります。一つめのポイントは、表の指導者と、裏の指導者です。二つ目のポイントは、表の指示体系と、裏の指示体系です。そして三つ目のポイントは、組織の中にいる人々の表の行動と、裏の行動です。これら三つのポイントに気づくことで、組織の本質を見抜くことができます。
組織を構成するのは、縦のつながりと横のつながりです。縦のつながりだけが強くでも組織はうまくいきませんし、横のつながりだけでもうまくいくものではありません。縦と横のつながりがうまく絡み合ってこそ、組織は機能します。
世の中には、衰退していく組織と、発達していく組織があります。固定化した組織ほど、衰退していきやすいです。発達していく組織は、柔軟で、変化に素早く対応できます。発達していく組織は、自発的に自らを機能的かつ魅力的に変化させていきます。
組織はビジネスにとって重要です。ビジネスを成長させたいなら、組織をつくり、育てることが大切です。経営者は組織を観察し、その本質を見抜き、そして組織を発達させていきましょう。

糸と布

組織とはもともと、糸を組んで布を織ることからきた言葉です。糸を織り込んで布をつくることで、一本の糸ではできなかったことが出来るようになります。人間も同様に、組織をつくることで、一人ではできなかったことが出来るようになります。糸が布になることで、その機能や活動の範囲は大きく広がるのです。

人・物・金

組織をつくるときに考えていきたいのが人・物・金の流れです。人はどこからきて、どこへ行くのか。物はどのようにして動いていくのか。そして、お金の流れにはどんな法則があるのか。人・物・金の流れを把握し、それがうまく流れていくようにしていくことが良い組織作りには欠かせません。人・物・金は組織を動かす重要な要素です。

場所・雰囲気

場所とその雰囲気はそこにいる人々の心理に大きく影響します。組織が効果的かつ活発に機能するためには、場所や雰囲気を工夫することが求められます。組織がうまく機能せず、ビジネスがうまくいかないのは、ひょっとしたらその場所や雰囲気が原因かもしれません。経営者は組織を効果的に動かしていくためにも、場所や雰囲気に十分気を付ける必要があります。

集まる理由

組織は人の集まりです。人が集まるには理由があります。人がどんどん離れていけば、せっかくつくった組織は崩壊していきます。組織を維持し、安定させ、そして発展させていくためには、組織に人が集まるように工夫していかなくてはなりません。組織を発達させていくためにも、その組織に人が集まる理由をつくっていくことが大切です。

競争と助け合い

組織が発達するには、その組織で人々が競争し、同時に助け合うことが大切です。競争をしないと目標や意欲が失われ、人々の心が離れていきます。しかしながら、競争ばかりだと人々が足の引っ張り合いをするようになり、組織内の雰囲気が悪くなります。組織が良くまとまるためにも、競争だけでなく助け合いが必要です。競争と助け合いは、組織を活性化し発達させていくために大切な二つの要素です。

目的・夢・目標

組織の発達には、目的、夢、そして目標が欠かせません。何のための組織で、将来どうなりたくて、どんな目標を持っているか。組織としてはっきり未来に向けての方向性があれば、そこに向かおうとするエネルギーが出てきます。それは個人が持つ目的・夢・目標と似ています。しかしながら、組織の目的・夢・目標は個人とは異なる特徴があります。

自己浄化

組織は、作られた当初は高い理念や目標があり、集まった人々も活気に満ちていることが多いでしょう。しかし、実際に運営が始まってみると様々なトラブルに直面し、あるいは思うように機能しなかったりして、だんだん理念や目標が見失われていきます。組織が理念や目標を見失うと、だんだん機能が劣化して、組織の人々の心も汚れてきます。常に健全で活気ある組織を維持していくためには、組織そのものに自己浄化の機能を付けることが大切です。

人々の幸せ・不満

組織は人の集まりです。人が組織を変え、組織が人を変えます。組織の中で人は幸せを感じ、また不満を感じます。多くの人々を幸せにする組織もあれば、人を幸せにしない組織もあります。人々を不満にさせる組織もあれば、不満を感じさせない組織もあります。同じ目的で同じように動いている組織でも、その組織の中での人々の心理状態は大きく異なります。

ルールとマナー

人が集まればトラブルが発生しやすくなります。組織の中の誰かの迷惑行為が、他のメンバーや組織の外の人々を不愉快にすることがあります。トラブルや迷惑行為を防止し、あるいはトラブル発生時の対処方法を明確にするためには、ルールやマナーを決めておく必要があります。ルールやマナーの設定と見直しは、組織の健全な運営には欠かせません。

発達と障害

組織は順調に発達する場合もあれば、あまり発達しない場合もあります。ある程度の規模まで調子よく発達していた組織が、急に発達を止めてしまう場合もあります。組織が発達しないのは何らかの障害があるからかもしれません。組織の発達を止める障害は、組織の内部にある場合もあれば、外部にある場合もあります。

崩壊と代謝

組織は時として外部の圧力により、あるいは内乱により崩壊します。つくられた組織は、そのままではいずれ崩壊します。組織が崩壊しないためには、組織そのものが変化を続ける必要があります。変化できない組織は崩壊しやすいです。組織は部分的に崩壊しながらも代謝を続けることで、組織全体として維持・発達することができます。

ページのトップへ戻る