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人々の幸せ・不満

組織は人の集まりです。人が組織を変え、組織が人を変えます。組織の中で人は幸せを感じ、また不満を感じます。多くの人々を幸せにする組織もあれば、人を幸せにしない組織もあります。人々を不満にさせる組織もあれば、不満を感じさせない組織もあります。同じ目的で同じように動いている組織でも、その組織の中での人々の心理状態は大きく異なります。

人々の幸せ・不満

人は組織の中で幸せを感じることができます。組織のなかで成功したとき、みんなが支えてくれたとき、歓迎されもてなしを受けたとき、他人から認められたとき、自分が高く評価されたとき、人はうれしくなり、得意になります。そんなうれしい気持ちや得意な気分を味わった人は、また嬉しい気持ちになりたい、得意になりたいと思って組織に足を運びます。
人は組織の中で不満を感じます。組織の中で成功しなかったとき、みんなが支えてくれなかったとき、歓迎されずあるいは無視されたとき、他人から認められなかったとき、自分が低く評価されたとき、人はくやしくなり、腹立たしく思います。そんな嫌な気分を味わった人は、組織を嫌ったり、憎んだりしながら組織を去っていきます。
人々が幸せを感じることが多いか、不満を感じることが多いかによって、組織の雰囲気や未来が大きく変わります。
組織の雰囲気を明るくしたいなら、できるだけ多くの人々に幸せを感じてもらい、不満を感じないようにさせることが大切です。そのためには、組織の中にいる人々が積極的に周囲の人々に幸せを感じるように発言し、行動するのが望ましいでしょう。
組織をどのようにすれば、組織の中にいる人々が積極的に周囲の人々を幸せを感じさせるような発言、行動をするようになるでしょうか。組織はどんな人たちを大切にするべきでしょうか。
自分の成功を自慢し、失敗したことを隠す人が良いでしょうか。それとも、自分の成功は自慢せず、むしろ失敗を積極的に公表し、周囲の人々が失敗しないように助言する人が良いでしょうか。
周囲を蹴落としてでも自分だけがのし上がろうとする人が良いでしょうか。それとも、チームメイトを積極的にサポートする人が良いでしょうか。
自分さえよければよい人がいいでしょうか。それとも、周囲の人々への気配りができる人が良いでしょうか。
常に自分の自慢話ばかりする人がいいでしょうか。それとも、他人を認めることが出来る人がいいでしょうか。
態度の大きい人がいいでしょうか。それとも、自らへりくだる人がいいでしょうか。
組織がどんな人たちを大切にするかによって、組織の性質が変わってきます。組織の性質によって、その組織の中にいる多くの人々が幸せになることもあれば、多くの人々が幸せになれずに不満ばかり感じることもあります。

糸と布

組織とはもともと、糸を組んで布を織ることからきた言葉です。糸を織り込んで布をつくることで、一本の糸ではできなかったことが出来るようになります。人間も同様に、組織をつくることで、一人ではできなかったことが出来るようになります。糸が布になることで、その機能や活動の範囲は大きく広がるのです。

人・物・金

組織をつくるときに考えていきたいのが人・物・金の流れです。人はどこからきて、どこへ行くのか。物はどのようにして動いていくのか。そして、お金の流れにはどんな法則があるのか。人・物・金の流れを把握し、それがうまく流れていくようにしていくことが良い組織作りには欠かせません。人・物・金は組織を動かす重要な要素です。

場所・雰囲気

場所とその雰囲気はそこにいる人々の心理に大きく影響します。組織が効果的かつ活発に機能するためには、場所や雰囲気を工夫することが求められます。組織がうまく機能せず、ビジネスがうまくいかないのは、ひょっとしたらその場所や雰囲気が原因かもしれません。経営者は組織を効果的に動かしていくためにも、場所や雰囲気に十分気を付ける必要があります。

集まる理由

組織は人の集まりです。人が集まるには理由があります。人がどんどん離れていけば、せっかくつくった組織は崩壊していきます。組織を維持し、安定させ、そして発展させていくためには、組織に人が集まるように工夫していかなくてはなりません。組織を発達させていくためにも、その組織に人が集まる理由をつくっていくことが大切です。

競争と助け合い

組織が発達するには、その組織で人々が競争し、同時に助け合うことが大切です。競争をしないと目標や意欲が失われ、人々の心が離れていきます。しかしながら、競争ばかりだと人々が足の引っ張り合いをするようになり、組織内の雰囲気が悪くなります。組織が良くまとまるためにも、競争だけでなく助け合いが必要です。競争と助け合いは、組織を活性化し発達させていくために大切な二つの要素です。

目的・夢・目標

組織の発達には、目的、夢、そして目標が欠かせません。何のための組織で、将来どうなりたくて、どんな目標を持っているか。組織としてはっきり未来に向けての方向性があれば、そこに向かおうとするエネルギーが出てきます。それは個人が持つ目的・夢・目標と似ています。しかしながら、組織の目的・夢・目標は個人とは異なる特徴があります。

自己浄化

組織は、作られた当初は高い理念や目標があり、集まった人々も活気に満ちていることが多いでしょう。しかし、実際に運営が始まってみると様々なトラブルに直面し、あるいは思うように機能しなかったりして、だんだん理念や目標が見失われていきます。組織が理念や目標を見失うと、だんだん機能が劣化して、組織の人々の心も汚れてきます。常に健全で活気ある組織を維持していくためには、組織そのものに自己浄化の機能を付けることが大切です。

人々の幸せ・不満

組織は人の集まりです。人が組織を変え、組織が人を変えます。組織の中で人は幸せを感じ、また不満を感じます。多くの人々を幸せにする組織もあれば、人を幸せにしない組織もあります。人々を不満にさせる組織もあれば、不満を感じさせない組織もあります。同じ目的で同じように動いている組織でも、その組織の中での人々の心理状態は大きく異なります。

ルールとマナー

人が集まればトラブルが発生しやすくなります。組織の中の誰かの迷惑行為が、他のメンバーや組織の外の人々を不愉快にすることがあります。トラブルや迷惑行為を防止し、あるいはトラブル発生時の対処方法を明確にするためには、ルールやマナーを決めておく必要があります。ルールやマナーの設定と見直しは、組織の健全な運営には欠かせません。

発達と障害

組織は順調に発達する場合もあれば、あまり発達しない場合もあります。ある程度の規模まで調子よく発達していた組織が、急に発達を止めてしまう場合もあります。組織が発達しないのは何らかの障害があるからかもしれません。組織の発達を止める障害は、組織の内部にある場合もあれば、外部にある場合もあります。

崩壊と代謝

組織は時として外部の圧力により、あるいは内乱により崩壊します。つくられた組織は、そのままではいずれ崩壊します。組織が崩壊しないためには、組織そのものが変化を続ける必要があります。変化できない組織は崩壊しやすいです。組織は部分的に崩壊しながらも代謝を続けることで、組織全体として維持・発達することができます。

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