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2022年12月の3 企業における教育と育成

企業における教育と育成について考えてみましょう。ここでは企業で働く社員たちへの教育・育成のみでなく、得意先あるいは見込み客への教育・育成、仕入れ先への教育・育成、経営幹部および幹部候補生への教育・育成、あるいは社会全体への教育・育成などについても考えてみたいと思います。企業が競争力を強化し、市場で存在感を発揮していくためにはどのような教育・育成が必要でしょうか。教育・育成の目的や目標、そしてその方法論についてまとめ、より良い結果を出せる教育・育成を実践していきましょう。

2022年12月の3 企業における教育と育成

教育は何らかの知識・考え方を伝えて実践できるようにしていくこと、そして育成はしっかり育みながら成長させていくことです。
企業が社員などを教育・育成する目的は、企業自身が成長するためです。つまり、企業自身の成長に人々を貢献させていくことが企業における教育・育成の目的と考えることができます。
企業が教育・育成した人々が企業自身の成長に貢献するようになるためには、教育を受けた人々が企業の成長に協力したくなる気持ちをおこさせることが必要です。たとえば、企業自身の将来性に期待を持たせること、仕事の内容や企業が提案するライフスタイルに共感を持たせること、企業に貢献することが未来の希望につながると感じさせることなどが大切になってきます。また、企業が人々にロマンや情熱を感じさせることができるかどうかによっても、人々が企業の成長に協力したくなる気持ちをおこさせられるかどうかが違ってきます。
企業における教育・育成は企業自身の成長戦略と密接につながっています。企業は教育・育成の目標を、企業自身の成長戦略とともに立てていく必要があります。
教育・育成はすぐに企業の成長に貢献するとは限りません。教育・育成など「人への投資」は長期的には大きな投資対効果が期待できるといわれていますが、単年度では単なるコストに見えてしまうかもしれません。経営が厳しいときほど目先のことにとらわれてしまい、教育・育成がおろそかになりがちです。効果的な教育・育成を実現していくためには、長期的視野に立った計画立案が必要です。
また、教育・育成によって高いスキルを得た社員が他社に転職してしまう可能性もあります。教育・育成を進めるにあたっては会社への愛着や忠誠心が同時に育っていくような工夫や配慮が必要です。
教育・育成は社員に対するもののほか、得意先、見込み客、仕入れ先、経営幹部、幹部候補生あるいは社会全体に対するものがあり、それぞれについて、戦略的に計画していく必要があります。
社員に対する教育・育成は、画一的なものだけではいけません。社員それぞれ教育歴やスキル、仕事への考え方は異なっています。かれらが将来、今まで以上の大きな実力を出せるよう、そして社員同士でチームワークがより発揮できるよう、教育計画を立てましょう。社員にどのような教育が必要かは、会社が考えるとともに、社員一人一人にも考えさせて計画していくことが大切です。
得意先に対する教育・育成というのは言い換えれば情報提供と関係づくりです。得意先に提供する情報は、企業への好感度アップとともに、頼りになる存在だと強く感じさせるものが好ましいでしょう。ライバル企業と差をつけ売上を伸ばしていくためにも、どのように得意先へ情報提供し、関係づくりをしていくかが企業の重要なテーマとなります。
見込み客に対しては、まずは企業名を覚えてもらい、何の会社か知ってもらうことが大切です。何か困ったときにこの会社に相談してみよう。そう感じさせること出来れば見込み客からの売り上げを伸ばしていくことができます。
仕入れ先に対する教育・育成も企業にとって重要です。コストダウンも重要ですけれど、仕入れ先価格をただ値切るだけではいけません。長い付き合いのできる信頼できるパートナーが増えるよう、しっかり仕入れ先の教育・育成に取り組みましょう。会社が求めていることをしっかりと伝え、その要望に応えてくれる仕入れ先は大切にしましょう。
経営幹部に対しては会社経営を危うくするリスクについてしっかり教育しましょう。人々に夢を語れる演説力、細かいことに気づく観察力と気くばりについて学ぶことも経営幹部にとっては重要です。
幹部候補生は将来ビジョンの立て方や組織論について学ぶとよいでしょう。大きなプロジェクトを動かすリーダーシップやマネジメント力、また経営者としての責任について学んでいくことも重要かもしれません。
社会全体については、ブランドイメージや信頼性が高まるような情報発信をするのが良いでしょう。好感度が上がるためには、地道に情報発信を続けていくことが大切になってきます。
教育・育成は必ずしも良い結果を出すとは限りません。また、社会環境の変化によって教育・育成が時代遅れになってしまうこともあります。企業は定期的に教育・育成を評価するなどして、継続的にフィードバックをしていくことが大切です。
企業の将来の競争力や市場における存在感は、教育・育成によって大きく変わります。より良い結果を出せる教育・育成の実践が企業を大きく成長させます。

企業における教育と育成(PDFファイル)


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