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傾聴

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姿勢・距離感と身体の動き

傾聴では積極的に相手の話を聞きます。積極的に聴くためには、相手が話しやすい環境をつくってあげることが大切です。そのためには、相手との距離感と、聴くときの姿勢・身体の動きに気をつけることが大切です。

相手が話したくなるような聞き手の姿勢・距離感と身体の動きとは

姿勢や相手との距離感を見るときは身体の3箇所をチェックしましょう。それは、頭と頭の距離感、手のおき方、そして足の組み方です。
頭と頭の距離感が近すぎると相手は警戒します。相手が自由に話しやすくするためには、通常の会話する距離と同じくらいか、こころもち遠めにした方が良いようです。ただ、会話をしていくうちに親しみが出てきた場合はすこしずつ距離を近くしても良いでしょう。
手は開き、力を抜いて前に置きます。受け入れるような姿勢をすることで、相手も警戒心が取れて話しやすくなります。
相手が話をしている間は、「興味をもって聴いている」という意志をジェスチャーであらわします。
相手が話を区切るごとに頷いて、同調し、さらに話を促します。手を組んでそこにアゴを乗せることもあります。
聴いている間は、頭を横に動かしたり、腕組みしたり、こぶしを握ったりはしません。肩や腕の力を抜きリラックスしながらじっと話し手の方を向いています。
傾聴は椅子に座って、向かい合って聴きます。そのため、足は相手に一番近くなります。距離としてはつま先が相手と触れ合うくらいが一般的です。相手がリラックスして話しやすいよう、足の組み方はややくずし気味にします。また、相手が足を組み替えたら、すかさずコチラも組みかえるなどして、お互いの波長を合わせていきます。
聞き手の姿勢・距離感、あるいは身体の動きによって、話しやすさは大きく違ってきます。傾聴をするときは、相手が一番話しやすいように工夫をしていくことが大切です。

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傾聴について

傾聴の定義
心理カウンセリングにおける傾聴とは「アクティブ・リスニング」のことで、相手の話に関心を持ち、積極的に受け入れながら深く話を聞いていく方法のことをいいます。つまり傾聴はカウンセリングテクニックのひとつです。
なぜ注目されているのか
心理カウンセリングのひとつである傾聴が注目されています。心理カウンセラー養成でも、傾聴のトレーニングを重視していますし、傾聴によるボランティア活動が広まりを見せています。
人間心理の本質
心理カウンセリングで傾聴が注目されているのは理由があります。人間は会話するとき他人を警戒してなかなか本当のことを言わないものです。また、他人が何か意見を言えば、スグに影響を受けます。
姿勢・距離感と身体の動き
傾聴では積極的に相手の話を聞きます。積極的に聴くためには、相手が話しやすい環境をつくってあげることが大切です。そのためには、相手との距離感と、聴くときの姿勢・身体の動きに気をつけることが大切です。
相手の目の動きを観察する
傾聴では相手の話をさえぎったり、自分の意見で誘導したりすることなく、ひたすら相手を受け入れて聞き続けます。相手の話を聞き続けていると、ときおり矛盾点が見つかったり、混乱した話になってくることがあります。
返事のしかたによる変化
聴は積極的に相手の話に聞き入ります。興味・関心を持っていると身体で表現し、大きく頷きながら相手に話を促します。話す側としては、聞き手の返事のしかたによって話しやすさが大きく変わってきます。
思考法
傾聴する人は、基本的に意見や評価、助言などは言わずに、相手の話をずっと聞き続けます。相手の話をずっと聞き続けると、聞き手としても黙ってはいられなくなってきます。意見が言いたくなってくるのです。
会話への応用
傾聴は心理カウンセリングのテクニックとしてだけでなく、会話等における有効なコミュニケーション手法として効果的です。傾聴を会話へ応用することにより、上手にコミュニケーションを取っていくことが可能です。

傾聴の効果

ストレス発散効果
多くの人は、自分の悩みを時間をかけて打ち明けられるような場がないまま社会生活を営んでいます。何かほかの事をしてストレスを発散したり、悩みを忘れようとしたりしながら生きていくのです。
好感を得られる効果
傾聴を受けると、意見や評価、助言などをさしはさまれることなく、自分の思いのままに話すことができます。人は自分の言葉をそのまま受け入れてもらえると、自分の話を聞いてくれた人に親しみ、好感を持ちます。
素直に感情表現できる効果
社会ではなかなか感情を表に出す機会がありません。ほとんどの人は毎日、感情を押し殺しながら生活しています。人々は社会から疎外されるのをおそれ、組織の中ではむやみやたらと感情を表に出すわけにいきません。
自己解決の糸口が見つかる効果
傾聴を受けると、日ごろ悩んでいることを思いのまま話すことができます。悩みは、実は頭の中で整理されていないことが多いです。むしろ忘れようと思うあまりに、記憶があいまいになってたり、勘違いしたりしています。

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