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傾聴

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返事のしかたによる変化

傾聴は積極的に相手の話に聞き入ります。興味・関心を持っていると身体で表現し、大きく頷きながら相手に話を促します。話す側としては、聞き手の返事のしかたによって話しやすさが大きく変わってきます。

「本当?」「へーっ。なるほど!」「それで、それで?」

傾聴をするときは、相手にとって話しやすいように返事をしていくことが大切です。そうすれば、話を深く掘り下げてその核心に迫っていくことができます。
話しやすいような返事とは、肯定的な返事です。話したことを真っすぐ受け止め、受け入れてもらっていると感じれば話しやすいです。逆に否定的で冷たい返事だったり、あまり興味を持ってくれていないと感じるような返事では、話す側は話しにくいです。場合によっては話を続けられなくなるかもしれません。
傾聴するときの返事のしかたの基本は、聞き手の意見や考え、評価、助言などを一切入れずに、ひたすら相手の言葉を受け入れる返事をすることです。
聞き手の意見や考えを入れないのは、相手にとことん自分自身の考えに集中してもらうためです。評価、助言を入れないのは、相手が自分のしたこと、言ったことについて恥ずかしいと思うことなく、リラックスして話せるようにするためです。
聞き手が肯定も否定もせずに受け入れ続けることで、相手はリラックスして話し続けられます。
ある程度話が進んできたら、聞き手はすこしずつ詳しく聞きたい方向に話を絞り込んでいきます。急がず、ゆっくり話を核心に近づけていきます。しかしながらあくまで、肯定的で相手をそのまま受け入れる返事を続けることが大切です。

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傾聴について

傾聴の定義
心理カウンセリングにおける傾聴とは「アクティブ・リスニング」のことで、相手の話に関心を持ち、積極的に受け入れながら深く話を聞いていく方法のことをいいます。つまり傾聴はカウンセリングテクニックのひとつです。
なぜ注目されているのか
心理カウンセリングのひとつである傾聴が注目されています。心理カウンセラー養成でも、傾聴のトレーニングを重視していますし、傾聴によるボランティア活動が広まりを見せています。
人間心理の本質
心理カウンセリングで傾聴が注目されているのは理由があります。人間は会話するとき他人を警戒してなかなか本当のことを言わないものです。また、他人が何か意見を言えば、スグに影響を受けます。
姿勢・距離感と身体の動き
傾聴では積極的に相手の話を聞きます。積極的に聴くためには、相手が話しやすい環境をつくってあげることが大切です。そのためには、相手との距離感と、聴くときの姿勢・身体の動きに気をつけることが大切です。
相手の目の動きを観察する
傾聴では相手の話をさえぎったり、自分の意見で誘導したりすることなく、ひたすら相手を受け入れて聞き続けます。相手の話を聞き続けていると、ときおり矛盾点が見つかったり、混乱した話になってくることがあります。
返事のしかたによる変化
聴は積極的に相手の話に聞き入ります。興味・関心を持っていると身体で表現し、大きく頷きながら相手に話を促します。話す側としては、聞き手の返事のしかたによって話しやすさが大きく変わってきます。
思考法
傾聴する人は、基本的に意見や評価、助言などは言わずに、相手の話をずっと聞き続けます。相手の話をずっと聞き続けると、聞き手としても黙ってはいられなくなってきます。意見が言いたくなってくるのです。
会話への応用
傾聴は心理カウンセリングのテクニックとしてだけでなく、会話等における有効なコミュニケーション手法として効果的です。傾聴を会話へ応用することにより、上手にコミュニケーションを取っていくことが可能です。

傾聴の効果

ストレス発散効果
多くの人は、自分の悩みを時間をかけて打ち明けられるような場がないまま社会生活を営んでいます。何かほかの事をしてストレスを発散したり、悩みを忘れようとしたりしながら生きていくのです。
好感を得られる効果
傾聴を受けると、意見や評価、助言などをさしはさまれることなく、自分の思いのままに話すことができます。人は自分の言葉をそのまま受け入れてもらえると、自分の話を聞いてくれた人に親しみ、好感を持ちます。
素直に感情表現できる効果
社会ではなかなか感情を表に出す機会がありません。ほとんどの人は毎日、感情を押し殺しながら生活しています。人々は社会から疎外されるのをおそれ、組織の中ではむやみやたらと感情を表に出すわけにいきません。
自己解決の糸口が見つかる効果
傾聴を受けると、日ごろ悩んでいることを思いのまま話すことができます。悩みは、実は頭の中で整理されていないことが多いです。むしろ忘れようと思うあまりに、記憶があいまいになってたり、勘違いしたりしています。

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