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立ち上げる理由と目的

なぜ、何のために立ち上げるのか、高級ブランドを立ち上げるからにはその理由と目的をはっきりさせることが大切です。理由・目的をはっきりさせることで高級ブランドとしての存在感をしっかりイメージすることができます。

立ち上げる理由と目的

高級ブランドを立ち上げるとき、往々にして企業側の利益を上げたいという思惑が強く絡んできます。商品をより高い値段で売りたい、富裕者層を取り込みたい、そういう企業側の欲求、「売る側の理屈」に基づいて作られたブランドは少なくありません。

しかしながら、売る側の理屈にのみ基づいてつくられたブランドは決して長続きしません。高級ブランド立ち上げを成功させるためには、必ず消費者の欲求、買う側の理屈に基づいて作ることが必要です。

高級ブランドは一夜にして高級ブランドになるわけではありません。売る側がいくら高級ブランドだと宣伝しても高級ブランドにはなりえません。消費者の欲求にマッチし、消費者に認められてこそ高級ブランドになることができるのです。

人には必ず、より高級なものを手にしたい、他人と違うものを持ちたい、という欲求があるものです。高級ブランドを立ち上げるのは、人々が持つそのような欲求を刺激し、満足するためです。
人々の欲求を刺激するためには、そのブランドが人々の「あこがれ」にならなくてはいけません。

人々の欲求を刺激し満足すること、そして「あこがれ」を提供し続けること、それが高級ブランドを立ち上げる理由と目的になるのです。

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高級ブランドとは

立ち上げる理由と目的
なぜ、何のために立ち上げるのか、高級ブランドを立ち上げるからにはその理由と目的をはっきりさせることが大切です。理由・目的をはっきりさせることで高級ブランドとしての存在感をしっかりイメージすることができます。
ターゲットにする顧客層
高級ブランドを立ち上げるとき、誰をターゲットにするべきなのでしょうか。高級ブランドは一体どこの消費者を刺激し、どのような顧客層に「あこがれ」の気持ちを起こさせる必要があるのでしょうか。
差別化戦略
ブランドを高級ブランドたらしめているのは、何なのでしょうか。高級ブランドと他の平凡なブランドとは何が違うのでしょうか。「高級ブランド」と呼ばれるからには、普通のブランドとは何かが違うはずです。
高級ブランドのシンボル
高級ブランドは、他の商品・サービスとは一線を画さなくてはなりません。他の商品やサービスにはない高級ブランドとしての地位を確立するためにも、消費者がそれを区別・識別できるようにすることが必要です。
こだわり
高級ブランドにはこだわりがあります。何かにこだわり、何かを頑なに守っている人は応援したくなります。こだわりの気持ちに人々は共感します。納得できるこだわりがあると、人々がその商品・サービスを高級なものとして認めるようになります。

高級ブランドの広告

広告の作法
高級ブランドも広告を打ちます。広告を出さなければ人々の耳目に触れることはありませんし、人々に知られなければ商品やサービスが売れることもありません。ですから、高級ブランドといえども広告を打たないわけにはいきません。
広告媒体
高級ブランドが広告を打つときは、その広告媒体選びに注意をしなくてはなりません。どのような素晴らしい商品・サービスを提供していて、内容の充実した広告を打ったとしても、媒体を間違えていては効果はほとんど得られないからです。
口コミの仕掛け
高級ブランドに限らず、ビジネスでは口コミを最大限活用することが大切です。広告・宣伝は費用がかかります。できれば広告・宣伝にはあまり費用をかけずに集客し、売上を増やしていきたいものです。

高級であること

性能と品質
高級ブランドといえば、他の一般的な商品と比べても高級でお値段が高いものだというイメージがあります。他の商品よりも余計にお金を支払わなくてはならないのですから、性能・品質が優れていることが期待されます。
特別な特徴
高級ブランド品には他の一般的商品には無い、なにか特別な特徴があります。特別な特徴があることによって、そのブランドは他の商品と区別されます。それがイメージとなって消費者の心の中に残ります。
パッケージ
高級ブランドを購入するとき、消費者は何度も迷い、いろいろと考えた末に、大変な決断をしたという気分になります。わざわざ高いものを決意して買ったのですから、それなりの満足感が欲しいものです。

高級ブランドの戦略

待たせるサービス戦略
高級ブランドが高級であるためには、そのサービスの仕方も徹底してないくてはなりません。そのひとつが「待たせる」サービス戦略です。高級なものを提供するときはあえて顧客を待たせること、時間をかけることが必要なのです。
あえて突き放す
お客様をあえて突き放し、冷たくあしらおうとする。お客様に注文をつけ、「こんな人は来ないでください」とまで言う。そんなことは一般の営業マンではありえないことのように思われるかもしれません。
長く愛され続けるために
せっかく費用をかけて立ち上げても、長く続かず短命で終わってしまうブランドもあります。一方で、ずっと長く愛され続ける高級ブランドもあります。ひとたび立ち上がったブランドであれば、末長く愛され続けたいものです。

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