ビジネス・思想・経営記事>論語について
ここでは論語について少しばかり考えていきます。
論語について調査、紹介しています。中国古代の古典、孔子やその弟子たちの言行録には学べるところがいっぱいです。論語を通じて現代社会とその生き方について考えてみましょう。
多くの人々は社会組織の中で生活し、生きています。特に現代社会は高度に複雑化されています。便利ではありますが、ここまで複雑な社会に生きていると疲れますしストレスもたまります。
同時に、今は変化の激しい時代です。
組織というものは、成長しているときは全員が協力し合って雰囲気も良いですが、停滞や衰退がはじまると内部は腐敗し、対立や崩壊が始まって中にいる者は非常につらく苦しい思いをします。
いっそのことあらゆる組織から逃げ出して世捨て人になろうか、なんてことを思ってしまうかもしれません。でも、やっぱり現代人として生まれたからには、社会を抜けるのはなかなかできることではありません。それに、現代社会が良くないと思うのならば、それをより良く、過ごしやすいようにしていくのが人としての使命ではないでしょうか。
孔子は古代中国の春秋時代末期に生きた人です。孔子の時代、中国はだんだんと国が乱れ、戦国時代へと移行していくさなかでした。「道」は行われず、仁義や礼節がおろそかにされた時代、いわば組織の腐敗と崩壊が目立った時代といっても良いかもしれません。
そのような時代に孔子はどう生きたのでしょうか。孔子の生きざまは私たちに一体何を教えてくれるのでしょうか。
論語を読むと、孔子の生きざまの一端を知ることができます。孔子の発言、行動、教育のしかた、そして弟子たちとの会話やその議論を通じて、孔子と弟子たちの人となりにふれることができます。
同時に、論語を読むと様々なことを学ぶことができます。
例えば、論語は変化の激しい時代の生き方や、人々が私利私欲に走り組織が崩壊しようとしているときの行動のしかたについて、そのヒントを与えてくれます。
そして論語はまた、私たちが忘れていた当たり前のこと、大切にしなくてはならないことを思い出させてくれます。
高度化、複雑化する現代社会に生きる私たちに、論語の一言一言は重要な人生の道しるべとなってくれるのです。
論語は文章が短く断片的で、さまざまな解釈ができてしまいます。また孔子の発言にも、いささか一貫性を欠いた印象を受けることがあります。しかし、それでもなお現在でも論語が多くの人に読まれ、その輝きを失わないのには理由があります。孝行、仁と義、礼楽、そして道と徳といった言葉については、今でも孔子の教えが息づいているといっても過言ではありません。
このサイトでは論語について調査、紹介するとともに、現代社会の人々が論語から何を得ることができるかを考えてみます。
このサイトを通じて一人でも多くの人々がより良く生きる知恵を得ることができれば幸いです。
論語とその影響力
論語は、孔子とその弟子たちの言行録とされています。誰がどのようにしてこれらの言葉をまとめたのかは不明ですが、おそらくは孔子の死後、その弟子たちあるいは孫弟子たちによってまとめられたものと思われます。
学ぶ姿勢
論語は学問を志すことの大切さ、学ぶことの尊さを教えてくれます。人間は一生学び続けます。学び続けることによって人間は、人間であり続けることができるのです。人生を充実させるのは学問です。
孝行
よく「親孝行」しろなどといわれますが、孝行とは親を敬い、よく仕えることをいいます。親に何かをプレゼントしたり、温泉旅行に連れていったり、肩たたきしてあげたりすることだけが親孝行ではありません。
仁と義
仁義というと、守らなくてはならない道徳的な規律のことをいいます。あるいはあわれみの心(仁)と物事の筋道(義)のことを仁義と呼ぶようです。何かの許しを得るためのあいさつのことを仁義というひともいます。
礼楽
礼楽とは礼儀と雅楽(音楽)のことです。古代の中国では礼楽を正すことが政治の基本とされました。なぜなら礼儀は社会の秩序を保ち、楽は人々の心をつかんで和ませる効力のあるものだからです。
論語の「道」
論語の中には孔子の言葉として「道」が出てくることがあります。有名なものとしては「朝に道を聞けば、夕べに死んでもいい」という短い文が有名です。ここでいう「道」とはどういう意味があるのでしょうか。
教育のしかた
論語を読むと、学問を修めることすなわち「学ぶ」ことだけでなく、学問を広めることすなわち「教える」ことについても様々なヒントを得ることができます。つまり、人々を教え導く方法、教育のしかたです。
「徳」
孔子が私たちに多くのことを教えてくれます。そんな輝く言葉が数多く散りばめられている論語の中でも、いつまでも人類の宝物として大切にしたいもの、それは「徳」の一言ではないでしょうか。
社会組織の中の人間
私たちは社会組織の中で生きています。多くの人は社会組織の中にいなければ、生きていくこともできません。社会組織の中で自らの地位にしがみつき、その中で愚痴を言いながら日々を過ごしています。
家族愛の道しるべ
20世紀は家族が崩壊した世紀だったのかもしれません。工業化、都市化が急速に進むとともに核家族化が進み、また一人暮らしも急激に増加しました。かつての大家族による共同生活は影をひそめるようになりました。
人生は苦難の旅
孔子は世の中が乱れて道が行われない時代に、あえて道を正そうとして様々な苦難にあいました。孔子の晩年はまさに苦難の連続だったといっても良いでしょう。信念を貫き通したが故に苦しんだのです。
あえて世を捨てず
社会組織が腐敗し、崩壊のほころびを見せ始めると、心正しい人々は行き場を失うようになります。人によっては外国に逃げ、あるいは世捨て人となって田舎に引きこもり、あるいは自ら命を絶ってしまう人もいます。
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