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国家のインテリジェンス

国家はインテリジェンスを駆使して自らの存続、発展をはかっていかなくてはなりません。知識や情報を上手く国家の存続や発展に寄与させていくためには、インテリジェンスとその積極的活用が不可欠です。国家を繁栄させるためにも、国民がインテリジェンスとその活用をしっかり学ぶことが求められます。

国家のインテリジェンス

世の中は情報であふれています。人は情報で動きます。情報は人の気持ちを変えます。情報は誰か人が発信したものであり、多かれ少なかれその情報を発信した人の意図が含まれます。
中には意図的なウソの情報、誤認や誤解などによる事実と違う情報もあります。ウソや誤った情報に従って判断し、行動することは、大失敗につながりかねない危険なことです。とりわけ国家が、誤った情報を信じて判断し行動してしまうと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
世の中は情報があふれています。毎日大量の情報が出てくるなかで、目立たないように小さく出てくる情報、あるいは「出てこない情報」に気づいて、そこから発生する問題を対策、あるいは予防することが国家には求められます。
また、公式の情報と非公式の情報の違いについても十分注意しなくてはなりません。公式の情報だけが世の中のすべてではありません。むしろ、非公式の情報こそ国家の将来にとっては重要だったりします。
国家は情報の取り扱いについて十分注意しなくてはなりません。国家に入ってくる情報も、国家から出ていく情報も、国家の将来に大きな影響を与えうるものです。ですから、国家は入ってくる情報に用心するだけでなく、情報発信のしかたにも用心する必要があります。
入ってくる情報を知識として増やしていくだけでなく、その情報をどう活用していくか、知恵を増やしていくことが大切です。
人には意識と潜在意識があるといわれています。人の意識上にある情報と、意識下すなわち潜在意識に入った情報とではその扱われ方は違います。人間の行動を読むには、意識下に入った情報こそ注意する必要があります。
人間は多かれ少なかれ何らかの固定観念を持っています。多くの人は、自分が持つ固定観念に反する情報を嫌い、自分の固定観念に会う情報を好む傾向があります。人は知らず知らずのうちに好き嫌いで情報を取捨選択しているのです。
イメージは人の気持ちや行動を左右します。多くの人は強いイメージの政治家を信頼し、弱いイメージの政治家を頼りないと思います。
人の行動パターンはその人に入ってくる情報を左右します。毎朝新聞読む人、毎晩テレビニュースを見る人、インターネットで必ずニュースをチェックするひとと、そうでない人では当然、入ってくる情報量は違います。同じ新聞ばかり読んでいると、その新聞社の情報に大きく依存することになります。ためしに行動パターンを変えてみると、今までと違った情報が入ってくるかもしれません。
国家はより良い未来をつくるために戦略をたて、シナリオをつくり、目の前の選択肢を比較評価します。戦略やシナリオ、選択肢を判断するのに必要なのは情報です。より良い判断をするためにも、国家は正しく漏れの無い情報を入手しつづけなくてはなりません。
間違った判断をしたと気づいたときは、速やかに修正しなくてはなりません。国家といえども常に正しい情報で正しい判断ができるとは限りません。むしろ、間違った判断をしてしまうことは珍しくないのです。判断したときは正しかったとしても、状況が変化することもあります。状況が変化しているのであれば、過去の判断はもはや正しくないのです。大切なのは、すぐに修正する能力です。間違った判断をしたとき、メンツの為にそのまま突き進むのは極めて危険です。国家の場合は、明らかに間違っていることをあたかも正しいかのように粉飾・偽装してそのまま突き進もうとする場合もあります。しかしそれでは、国家は衰退し、国民は疲弊し、国際競争などで敗北してしまいます。場合によっては衰退を続けて滅んでしまうかもしれません。
国家は負けて滅んでしまうわけにはいかないのです。国家は、絶対に負けない戦いをしなくてはなりません。常に勝ち続け、国家が繁栄していくためには、インテリジェンスの確保とその適切な取り扱いが不可欠です。

国家の繁栄とは国民が富むことである

国家は人で成り立ちます。国家を構成するのはその国家に所属する国民です。国家が繁栄するとは、その国民が富むことです。国民が豊かにならずして国家の繁栄は成り立ちません。多くの国民が富むためにも、企業活動を活発にし、経済を発展させていく必要があります。そのためには、人や企業が活き活きと活動できるような環境づくりが必要です。

国家の存在理由

国家は国民が帰るべき家として、安心して生活できる場所でなくてはなりません。そこには生活の基礎となる居場所や仕事とともに、仲間がいて、力を伸ばすための競争があって、心豊かになる文化があって、いつでも学べる教育システムがあると良いでしょう。国家は国民がより豊かになるためのチャンスを提供し続けることが必要です。国民がここで一生を過ごしたいと思うような場所であり続けることが、国家の存在理由です。

国家が尊重すべきこと

国家は国体を尊重しなくてはなりません。国体が汚され、あるいは国体そのものが失われてしまうようでは、国家が落ちぶれるどころか、国家としての存在理由すら失ってしまいかねません。国家は国体を永続的に尊重すべきであり、決してなおざりにしてはなりません。国家は国体によって成り立ち、国体は国民に支持されることによって成り立つのです。

国家の危機管理

危機管理は国家の重要課題です。国家を陥れる危機を予測し、把握し、管理していくことは国民が安心して生活するためにも必要不可欠です。直接的でわかりやすい危機としては外国の軍事的脅威や災害、疫病、犯罪、国内での暴動などが考えられますが、危機はそれだけではありません。政府や国民の怠惰や悪習も、ゆっくりながらじわじわと国家を破たんの方向へと導いていく見えにくい危機です。

国家のインテリジェンス

国家はインテリジェンスを駆使して自らの存続、発展をはかっていかなくてはなりません。知識や情報を上手く国家の存続や発展に寄与させていくためには、インテリジェンスとその積極的活用が不可欠です。国家を繁栄させるためにも、国民がインテリジェンスとその活用をしっかり学ぶことが求められます。

国家の教育

国家の繁栄のためには教育は欠かせません。国家がどのように教育をしていくかによって、国家の運命は大きく変わります。繁栄する国家は教育にしっかり力を入れています。教育は時代と共に発達させていかなくてはなりません。偏った時代遅れな教育を続ける国家はだんだん衰退していきます。どのような教育にしていくかは国家の繁栄を左右する重要課題です。

国家の健康

国家が繁栄するためには、なによりも国家自身が健康であることが大切です。国家が病気を抱え、元気を失っている状態では、繁栄どころか、存続すら危うくなります。健康を維持するためには、国家を蝕む病気を治療・予防するとともに、つねに健康状態を保つための習慣づけをする必要があります。国家の健康は、国民の安全と健康のためにも重要です。

国家の産業発達

国家が繁栄するためには、産業の発達が欠かせません。産業が発達すれば、雇用が増え、人々の収入が増えることが期待できます。収入が増えて人々が豊かになれば、自然と税収も増え、国家予算を増やすこともできます。うまく産業を発達させるには、国家として何をどうするべきでしょうか。産業発達のための環境づくりをすることが、国家を繁栄させるには重要です。

国家の軍事

軍事は国家の重大事です。軍事をおろそかにする国家は滅亡します。国民や国家の資産を外国の脅威などから守るためにも、国家はしっかりと軍事力をつけておかなくてはなりません。しかし、軍事費を膨張させすぎると国家にとっては大きな負担になります。国家を繁栄させるために軍事をどうしていくべきか、国民はしっかり考えていかなくてはなりません。

国家の福祉と防災

国家は国民が安心して暮らせるよう、福祉と防災に努めなくてはなりません。福祉として国家がやれることはたくさんあります。また災害はいつどのような規模でやってくるかわかりませんから、常に備えておかなくてはなりません。しかしながら、福祉や防災が国家の財政を圧迫し、国家の運営を危うくするようではいけません。

国家と税

国家を運営するには国費がかかります。国費は基本的には国民から強制的に徴収する「税」によって賄われます。税をどこからどのようにどのくらい徴収するかによって国家の運営は大きく変わってきます。租税のありかたによって市場経済や国民の生活、国家の防衛力、貧富の格差、不正や治安、国民の教育レベルなどが影響をうけます。国家は中・長期にわたって国家が繁栄するような租税のありかたを見つけ、採用していかなくてはなりません。

国民の生活

国家が繁栄しているかどうかは結局のところ、その国民がどのような生活をしているかによって決まるといっていいかもしれません。多くの国民が苦しく、みじめな生活をしているのでは、その国は繁栄しているとは言えないでしょう。国家の繁栄にはなによりも、国民生活の全体的な向上が必要です。国民の生活が良くならなくて国家の繁栄はありません。

国際政治

国家はいやおうなく国際政治に巻き込まれます。国家は自国の主権と国民を守りつつ、国際政治の中で生き抜いていかなくてはなりません。さらに、国家が繁栄していくためには、国際政治に振り回されないよう自国の政治体制を強化するとともに、国際政治での存在感や発言力を強めていくことが求められます。世界各国も思惑が交錯する国際政治の中で国家繁栄を目指すには、長期的なプランと地道な発展努力が求められます。

国家と戦争

国家はその存続のために戦争をしなくてはならないときがあります。戦争は、国力を著しく消費し多大な被害をもたらします。それでも、戦争に勝利すれば国家としての強さを示すことができます。しかし場合によっては国家がきわめて弱くなり、国家そのものが滅亡してしまうこともあります。戦争を選ぶのも、戦争を回避するのも、国家にとってはリスクがあります。戦争は短絡的に考えてはならない極めて重大な問題です。

国家とグローバル経済

経済のグローバル化は進んでおり、国内の動向だけを見ているようでは国内経済はうまく発展しません。世界の経済動向を見たうえで、その中で国家経済の発展を目指していく必要があります。いまやどこにいてもグローバル経済の影響を避けられず、国家の繁栄のためにも世界の中での競争力向上に取り組むことが求められます。

国家と幸せの追求

国家は、国民たちがそこにいて幸せを感じるような場所であることが好ましいでしょう。国民の大多数がより幸せになるような政策を追求していくことが国家には求められます。国家が繁栄するためにも、国民が豊かになるとともに、幸福感が増していくことが望まれます。まずは、国民が幸せになるにはどうすればいいか、しっかり考えていきましょう。

国家と歴史

国家は歴史をつくります。せっかく歴史をつくったからには、それを国家の繁栄のために活用していきたいものです。国家の歴史を読むことによって、国民が勤勉になり、過ちを犯さず、国家のさらなる繁栄のために尽くそうと思うのなら、そんな好ましいことはありません。歴史をつくっていく際には、後世にその歴史を読んだ人がより良い国家づくりを目指そうとおもうような歴史にしていきたいものです。

国家と遺産

国家はその活動によって様々な遺産を遺します。国家が残す遺産を見て、後世の人々はその国家を評価することでしょう。どのような遺産を遺すかが、その国家の将来的価値を決めるといっても過言ではありません。国家が活動をするときは、それが将来にどんな遺産として残り、それが後世にどう評価されうるのか、意識しておいた方がいいかもしれません。

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