ビジネス・思想・経営記事>家族経営論
家族経営について調査、紹介しています。家族経営はコンパクトで機能的ですが、時として問題が見過ごされ歪んだままの経営になってしまいます。よりよい家族経営の方向性と必要な仕組みについて特集していきます。
家族経営について調査、紹介しています。家族経営はコンパクトで機能的ですが、時として問題が見過ごされ歪んだままの経営になってしまいます。よりよい家族経営の方向性と必要な仕組みについて特集していきます。
日本の企業経営はこれから、どうしていくのが良いでしょうか。効率を追求し、シンプルな組織にするべきでしょうか。それとも、ミス・不祥事をなくすために様々な安全策を施すべく、組織の官僚化を進めるべきでしょうか。
シンプルな組織はとてもすばやい判断ができます。しかし、リスクの高い判断をしてしまうという危険が伴います。もちろん、失敗した時にもすばやく軌道修正できるのが、シンプルな組織の利点でもあります。
一方で、組織の官僚化が進むと、判断ミスは少なくなるでしょう。しかし一方で仕事がパターン化してしまい、なかなか新しい事業にチャレンジすることができなくなってしまいます。どんどん良くない方向に進んでいるのに、軌道修正がなかなか効かないというのも官僚化し過ぎた組織の問題点といえそうです。
変化の激しい時代についていけなくなった大企業は、自分自身がつくりあげた巨大な官僚組織のために苦しんでいます。
一方で、柔軟ですばやい判断ができるはずの中小企業も、時代が大きく変化すると経営危機にさらされてしまいます。
それでは、もっと小さな経営組織、家族経営はどうでしょうか。
家族経営はシンプルで結束力の高い組織でありながらも、その経営判断のプロセスはけっこう複雑です。また、組織があいまいで柔軟な役割分担になっています。経営者の決断力次第で、変化への対応も比較的しやすいです。
変化の激しい今のような時代には、家族経営的な考え方を取り入れていくことが組織の活性化と適応力の強化につながります。
今のような時代だからこそ、家族経営を取り入れていくことが重要なのです。
家族経営にも弱点はあります。家族経営の問題点を見過ごしたままにしていると、ひずんだままの経営になってしまいいつしか行き詰ってしまいます。ワンマン経営の弊害はもとより、嫌な仕事を押し付けあったり、ラクな方に流れてしまったり、あるいは感情と意地に振り回され、勘と経験ばかりを頼りにするなど、家族経営にも課題がいっぱいあります。
このサイトでは家族経営の特長および課題について調べていきます。また、よりよい家族経営の方向性と必要な仕組みについて特集していきます。
理想的な経営者とか理想的な経営判断というものは見つかるものではありません。あるいはQC的反省を繰り返し、あるいは過去をリセットして変化に対応することが必要です。また、父親や先祖を敬い、家族を甘やかさないことも時として求められます。
ここでは家族経営について調査、特集していきます。経営関連その他の参考書もご紹介します。厳しい時代に生き残るべく、より良い経営を目指している方々のご参考になれば幸いです。
同じ釜の飯を喰う結束力
家族経営の特長はなによりもその結束力にあります。結束力はどこから生まれるのか、それは食事です。昔から「喰いものの恨みはこわい」といわれるくらいですから、食事は人々の心理や人間関係に大きな影響を与えます。
柔軟な役割分担
組織には役割分担があります。組織が役割分担するのは、組織が効率よく運営できるようにするためです。大きな組織だとミスが発生しないよう、役割分担の内容が細かく業務マニュアルなどに記されています。
決断力
大企業では何か一つのことを決断するのに、何回も何回も会議をします。時間をかけ、組織内の利害をいろいろなところで調整し、場合によっては何カ月も経って初めてようやく一つのことが決まります。
愛情と奉仕精神
家族経営にはシステムや細かいルールがあるわけではありません。経営者から愛情をもって接してもらった従業員は感激し、絶大なる奉仕精神でもって経営者に報いようとします。従業員と経営者は、愛情と奉仕精神で強くつながります。
社長に直談判
会社経営が良くなるのも、おかしくなるのも社長の判断次第です。家族経営では、社長のワンマン経営になることが多く、また社員が直接社長に直談判した内容が経営に大きな影響を与えることも多いです。
ワンマン経営の弊害
家族経営の場合社長のワンマンになりがちです。ワンマン経営は社長の即断即決によって素早く事業を動かすことができまが、会社にとっていろいろと弊害もあります。ここではワンマン経営の弊害について考えてみます。
嫌な仕事の押し付け合い
会社には多かれ少なかれ嫌な仕事があります。たとえやりたくなくても会社として誰かがその仕事をしなくてはなりません。誰がどんな仕事をするのか明確に分担が決まっていないと嫌な仕事の押し付けあいが始まります。
「ラクして儲けたい」との甘え
独立・起業して小さな会社を始めるとつらくて厳しいことの連続です。「どうしてこんなこと始めたんだろう」と思うこともあります。「ラクして儲けたい」、経営に苦しんでいるとふとそんなことを思ってしまいます。
感情と意地に振り回される
人は感情を持っています。経営者にも感情があります。人は感情で動きます。経営者も経営判断するときは、多分に経営者自身の感情が入るものです。しかしこの感情というものは、なかなか危険です。
勘と経験が頼りの経営
経営は毎日が決断の連続です。毎日決断をしていると、いろいろなことで判断に迷うところが出てきます。決断一つ一つによって経営の成り行きが変わるのですから、一つ一つの決断は真剣勝負です。
理想的な経営者像と経営判断
家族経営の質は経営者の資質によって大きく左右されます。良い経営をしていくためには、経営者自身が気持ちをよくコントロールしなくてはなりません。そのためにも経営者として、精神修養に励んでおくことが大切です。
QC的反省
経営をしているといろいろな問題が起きます。いろいろな問題がおきたら、それらは貴重な体験としてよく反省し、将来に活かさなくてはいけません。そのためにも、QC的な反省をしておくことが必要です。
過去をリセット
経営者の中には、「昔は良かった」、「昔は良かった」と繰り返す人がいます。以前はお店もお客さんがたくさん来て景気も良かったのに、最近ではちっとも誰も来なくなってさっぱりだ、と嘆くのです。
父親を敬い、先祖を敬う
経営者は会社の頂点に立つ存在です。従業員たちを働かせるのですからそのぶん彼らの生活や将来にも責任を持たなくてはなりません。その責任を自覚するために、経営者は父親を敬い、先祖を敬うことが大切です。
甘やかさない
長年経営をしていると、どうしても経営者と従業員の間でいろいろななれ合いがおこります。ちょっとミスしても、お金を使い込んでも、会社の備品を私物化しても、ついつい目をつぶってそのままにしてしまいます。
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