ビジネス・思想・経営記事>家族経営論>QC的反省
経営をしているといろいろな問題が起きます。いろいろな問題がおきたら、それらは貴重な体験としてよく反省し、将来に活かさなくてはいけません。そのためにも、QC的な反省をしておくことが必要です。
QCとは品質管理のことです。QC的反省とは、工場などで不良品が出たときにその原因を分析し、将来同じような間違いが起きないようにするための反省手法のことです。
QC的反省の基本は不良品・不具合品が出た原因を深く深く掘り下げることです。そして、これ以上掘り下げようがないというほど原因を掘り下げたうえで、その原因が将来二度と発生しないような仕組みをつくります。不具合が発生する原因を、全く根本から断ち切ってしまうのです。
大切なのは、原因を深く掘り下げるときに人の責任にしないことです。
他人の責任にするのはもちろんいけません。でも、自分の責任だとしてしまうのも決して良いことではありません。
いつも自分の責任だと考えると、経営判断するのが怖くなり、臆病になってしまう危険があるからです。
原因が人為的なミスにあったとしても、その人を責めるのはいけません。どんな人為的なミスもそこに会社組織による構造的な課題があるはずですから、そこで組織構造に原因を見出してそれを修正することだけを考えるのです。
何か問題が発生するごとに、QC的反省をするように習慣づけておくのも良いでしょう。QC的反省によって問題が発生する原因をどんどんつぶしていけば、大胆な経営判断をしても問題が発生しないようになり、ますます経営に自信が持てるようになります。
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同じ釜の飯を喰う結束力
家族経営の特長はなによりもその結束力にあります。結束力はどこから生まれるのか、それは食事です。昔から「喰いものの恨みはこわい」といわれるくらいですから、食事は人々の心理や人間関係に大きな影響を与えます。
柔軟な役割分担
組織には役割分担があります。組織が役割分担するのは、組織が効率よく運営できるようにするためです。大きな組織だとミスが発生しないよう、役割分担の内容が細かく業務マニュアルなどに記されています。
決断力
大企業では何か一つのことを決断するのに、何回も何回も会議をします。時間をかけ、組織内の利害をいろいろなところで調整し、場合によっては何カ月も経って初めてようやく一つのことが決まります。
愛情と奉仕精神
家族経営にはシステムや細かいルールがあるわけではありません。経営者から愛情をもって接してもらった従業員は感激し、絶大なる奉仕精神でもって経営者に報いようとします。従業員と経営者は、愛情と奉仕精神で強くつながります。
社長に直談判
会社経営が良くなるのも、おかしくなるのも社長の判断次第です。家族経営では、社長のワンマン経営になることが多く、また社員が直接社長に直談判した内容が経営に大きな影響を与えることも多いです。
ワンマン経営の弊害
家族経営の場合社長のワンマンになりがちです。ワンマン経営は社長の即断即決によって素早く事業を動かすことができまが、会社にとっていろいろと弊害もあります。ここではワンマン経営の弊害について考えてみます。
嫌な仕事の押し付け合い
会社には多かれ少なかれ嫌な仕事があります。たとえやりたくなくても会社として誰かがその仕事をしなくてはなりません。誰がどんな仕事をするのか明確に分担が決まっていないと嫌な仕事の押し付けあいが始まります。
「ラクして儲けたい」との甘え
独立・起業して小さな会社を始めるとつらくて厳しいことの連続です。「どうしてこんなこと始めたんだろう」と思うこともあります。「ラクして儲けたい」、経営に苦しんでいるとふとそんなことを思ってしまいます。
感情と意地に振り回される
人は感情を持っています。経営者にも感情があります。人は感情で動きます。経営者も経営判断するときは、多分に経営者自身の感情が入るものです。しかしこの感情というものは、なかなか危険です。
勘と経験が頼りの経営
経営は毎日が決断の連続です。毎日決断をしていると、いろいろなことで判断に迷うところが出てきます。決断一つ一つによって経営の成り行きが変わるのですから、一つ一つの決断は真剣勝負です。
理想的な経営者像と経営判断
家族経営の質は経営者の資質によって大きく左右されます。良い経営をしていくためには、経営者自身が気持ちをよくコントロールしなくてはなりません。そのためにも経営者として、精神修養に励んでおくことが大切です。
QC的反省
経営をしているといろいろな問題が起きます。いろいろな問題がおきたら、それらは貴重な体験としてよく反省し、将来に活かさなくてはいけません。そのためにも、QC的な反省をしておくことが必要です。
過去をリセット
経営者の中には、「昔は良かった」、「昔は良かった」と繰り返す人がいます。以前はお店もお客さんがたくさん来て景気も良かったのに、最近ではちっとも誰も来なくなってさっぱりだ、と嘆くのです。
父親を敬い、先祖を敬う
経営者は会社の頂点に立つ存在です。従業員たちを働かせるのですからそのぶん彼らの生活や将来にも責任を持たなくてはなりません。その責任を自覚するために、経営者は父親を敬い、先祖を敬うことが大切です。
甘やかさない
長年経営をしていると、どうしても経営者と従業員の間でいろいろななれ合いがおこります。ちょっとミスしても、お金を使い込んでも、会社の備品を私物化しても、ついつい目をつぶってそのままにしてしまいます。