新型コロナウイルス対応とビジネスのこれからについて>健康と予防医療の重視>「ステイ・ホーム」による「コロナ太り」に注意
ウイルスに感染しないために「ステイ・ホーム(家に閉じこもれ)」というスローガンが広まっています。たしかに、家に閉じこもってさえいれば他人との接触による感染リスクは少なくなるでしょう。しかし、ずっと家に閉じこもったままでは、ストレスがたまり、ついつい食べ過ぎてしまいます。ウイルスに感染しないよう注意するとともに、「コロナ太り」にも注意しなくてはいけません。
新型コロナウイルスの脅威が拡大するに伴い、夏のオリンピックが2020年に開催できなくなったほか、数々のイベントや集会が中止になりました。さらに緊急事態が宣言されると自粛要請などによって多くのお店が閉まりました。
人々は外に出かけることもできず、家に閉じこもる日々が増えました。たしかに、感染しないためには人との接触を可能な限り少なくすることは大切です。しかし、家に閉じこもってばかりだとストレスがたまります。ステイ・ホームは家庭内暴力(DV)や運動不足、食べ過ぎによる肥満の原因となっているといわれています。
行きたいところにも行けないし、友達にも会えません。仕事や勉強も心配です。経済活動が縮小しているので、将来にも大きな不安がのこります。そんな状態で家にいたら、なかなかリラックスできないかもしれません。
ストレスが溜まってついつい食べ過ぎてしまう人がいます。外に出ず、運動しないで家に閉じこもっているので、ついつい食べてばかりいるのです。いつも通りの生活ができないのですから、これも仕方ないのかもしれません。
でも、これって本当にウイルス対策として適切なのでしょうか? ステイ・ホームって、実は危なくないですか?
成人病疾患のあるひとは、新型コロナウイルスに感染した場合、死亡リスクが非常に高くなるといわれています。運動不足で食べ過ぎのいわゆる「コロナ太り」になることは、わざわざ自分自身のリスクを高める「危険な行為」といえるかもしれません。
よく「ストレスこそが病気の最大の原因である」と言われます。病気にならないために「ステイ・ホーム」しているはずなのに、かえって病気になりやすい心と身体になってしまっては良くありません。
こういうときこそ「病気にならないための基本」に立ち返りましょう。
感染症対策は、ただ単に家に閉じこもれば良いわけではありません。なによりもストレスをためないこと、運動不足にならないこと、そして食べ過ぎないことです。しっかり生活習慣を見直し、「コロナ太り」にならないよう注意しましょう。