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原子力発電

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核分裂エネルギー

原子力とは基本的には核反応によって発生するエネルギーを言います。核反応は主に核分裂と核融合があります。現在商用で運転されている原子力発電はウラン・プルトニウムの核分裂エネルギーを利用しています。

核分裂エネルギー

原子というのは元素の最小単位です。原子という言葉はもともと、これ以上分解できないという意味があったようです。原子は電子と原子核からなり、原子核は陽子と中性子からなっているとされています。原子核は通常は非常に安定しており、容易には分裂しません。
ただ、重くて比較的不安定な原子核は、中性子などを吸収することで核分裂を起こすことがあります。
核分裂というのは、原子核が分裂することをいいます。原子核を分裂させることによって大変なエネルギー変換が発生します。ウランやプルトニウムは核分裂によって爆発的に大きなエネルギーを発生します。
核分裂を起こすと、中性子が放出されます。放出した中性子が他の原子核に吸収されると、さらに核分裂を引き起こすことになります。こうして連鎖的に反応を起こさせることができます。
核分裂によって発生した原子は、多くの場合放射能を持つようになります。
核分裂の連鎖反応が起こっている中では爆発的なエネルギーとともに大量の放射性物質が発生することになります。
核分裂エネルギーは非常に大きく、軍事用として、あるいは民生用のエネルギー源として以前より注目され、その利用について研究が行われてきました。
ただし、爆発的なエネルギーと大量の放射性物質発生による危険性は多くの課題を抱えており、その利用を疑問視する声も少なくありません。

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原子力発電とは

核分裂エネルギー
原子力とは基本的には核反応によって発生するエネルギーを言います。核反応は主に核分裂と核融合があります。現在商用で運転されている原子力発電はウラン・プルトニウムの核分裂エネルギーを利用しています。
原子炉
原子炉は安定的継続的に核反応をおこさせるための設備です。核分裂エネルギーは、爆発的なエネルギーとともに大量の放射性物質を発生します。原子力発電では原子炉にて核反応を制御し熱エネルギーを利用して発電します。
発電プラント
発電プラントは発電機によって電力を発生させます。発電機を動かすためには、動力が必要です。原子力発電プラントの場合は通常、核反応エネルギーによって加熱した水蒸気をつくり、これによってタービンを回します。

原子力発電の課題

放射性廃棄物
原子力発電所を運転すると放射性廃棄物が発生します。放射性廃棄物というのは、放射性物質が含まれる廃棄物です。放射性廃棄物の処理は危険性や環境への影響が懸念され、原子力発電の大きな課題になっています。
原発作業者とその健康
原子力発電所の運転を支えているのは、そこで働くひとりひとりの作業者たちです。作業者たちは場合によっては線量の高い地域で危険と隣り合わせの作業をしなくてはならず、その健康管理が大きな問題となっています。
安全設計と品質管理
核分裂エネルギーは爆発的に大きく、核反応は放射能を伴う危険なものです。ですから、原子力発電は何重にも安全設計が施され、万全の品質管理をもって決して事故や不具合が起きないようにしなくてはなりません。
事故発生時の対応
原子力発電所で事故が発生すれば、広範囲の人々に大きな影響を及ぼします。事故発生時の対応いかんによっては多くの人々の生命や健康を害し、地域・海洋の汚染を引き起こし、国際社会から批判されることになります。
原子力発電所の廃炉
原子力発電所も長期間運転を続けると、だんだん老朽化してきます。古くなった原子力発電所はいずれは運転をとりやめ、廃炉にしなくてはなりません。この「廃炉」についても原子力は大きな課題を抱えています。

原子力発電の今後

これからの原子力発電
様々な課題を抱える原子力発電ですが、今後どのようになっていくのでしょうか。原子力発電はこれからどうあるべきなのでしょうか。ここでは、原子力発電のこれからについて見ていきましょう。
原子力発電はなくすべきか
原子力発電はなくすべきだとする意見があります。原子力発電は危険であり、事故や放射性廃棄物など将来への不安を残すことから、決してエネルギー源として有望ではなく、今後廃止していくべきだというのです。
エネルギー政策の将来
エネルギー政策は今後、どのようになっていくのでしょうか。私たちは今後、エネルギーの利用に対してどのように考えていくべきでしょうか。ここではエネルギー政策の将来について少し考えてみましょう。

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