希望とは、なんでしょうか。何を願うことでしょうか。どんなことを望むことでしょうか。そして、どんなふうに願い望むのが希望を持つというのでしょうか。
希望は基本的には、実現可能性の低いことを願い望むことです。少なくともそれを実現しようという意思を持たなければ実現できない、たとえ意思を持っていても簡単には実現できない、そんな夢やあこがれを実現したいという気持ちが希望です。
いつでも、簡単に、自由に実現できることを望むだけでは、希望とは言わないでしょう。それは単に「選択」に過ぎないのですから。たとえ選択しても実現できるかどうかわらかないからこそ、それは希望になりうるのです。
また、完全に実現できないことを願い望むことも、希望とは言わないかもしれません。いくら望んでもそれを実現する方法が全く無ければ、望みは絶たれてしまいます。希望するからには、そこには実現の可能性がなくてはなりません。
ただし、一般的、常識的に実現できないと思われていることでも、強い意志と勇気、そして集まったチームの協力によって実現できることがあります。多くの人が不可能だと思うことでも、やれば実現できることは少なくありません。
その時代の常識をくつがえし、大きく世界を変えていこう。そんな強い心のエネルギーがあれば可能性の極めて低いことでも実現できるかもしれません。
できないだろう、やれるわけがないとあきらめていたものごとを、きっとできる、やってみせようと思えば、気持ちは変わります。人々の気持ちを明るく前向きにさせるもの、それが希望です。
すなわち、希望とは今できていないことを実現し、はるか遠くにあるものを手元に引きようとする、心の強い意思なのです。