ビジネスは人の力で動きます。企業は人の集まりです。そして、人は心ひとつでその行動が大きく変わります。心の状態によっては大いに活躍するときもあれば、なにもできないときもあります。
人が最大の能力を発揮するためには、重要な場面で心の状態を最高に持っていくことが大切です。良い状態で集中して仕事をすれば、仕事もはかどります。心の状態が悪く、集中できなければ仕事も進まず、ミスも多くなります。
しかし、いつも心の状態を最高にもって行けるとは限りません。人の気持ちはふらつきます。強気になるときもあれば、弱気になるときもあります。自信満々なときもあれば、大変不安なときもあります。心は、なかなか安定しないものです。
人は、不安な状態ではなかなかものごとに集中できません。不安な気持ちが心にまとわりつき、本来の能力が発揮できなくなるのです。さらに、恐怖を感じると頭がパニックになることがあります。恐怖心は大きな判断ミスを誘発することがあります。
心の状態は人の能力を左右します。ビジネスのパワーは、いわばビジネスマン一人一人の心の力です。企業であれば、従業員の心をどのように仕事のできる最高の状態にもっていくか、その環境づくりが重要になります。
ひとりひとりの心の状態は家庭や社会の影響を受けます。また、一人一人の心の状態が家庭や社会に影響します。人は地球上でもっとも複雑な脳を持つ生き物ですから、その影響・相互作用もとても複雑です。