幸せとは、充実していて今の状態に心から満足していることです。痛みや苦しみ、悲しみに打ちひしがれている状態、あるいは悩み事や心配事を抱えていて心が疲れている状態では、人は幸せとはいえません。
幸せか幸せでないかは、純粋に精神の問題です。身体に何か問題を抱えていると精神に悪影響を及ぼしやすいですから、肉体が健全であることは幸せの重要な要素のひとつといえるでしょう。ただ、たとえ身体に問題を抱えていても幸せな人はいます。
幸せの基準は人それぞれ違います。美味しいものを食べることが幸せだというひともいますし、登山をすることが幸せだという人、恋愛こそが幸せだという人もいます。どんなところに幸せを見出すかは人によって違います。
また、幸せにはある共通の基準があるようにも見えます。ねたみや憎しみ、怒りで愚痴ばかり言う人は不幸です。一方で、心から安らぎ楽しむことができれば、それはかなり幸せだといえるでしょう。
お金があれば幸せになれる、そう思う人も少なくありません。確かに、お金はいろいろなものを買うことができ、それにより物質的な満足感を得ることができます。しかし物欲には限りがありません。逆に、お金では買えない、お金では手に入れられない幸せというものもありそうです。
幸せとは、人の心の中にある本当の満足です。幸せを手に入れるには、まず幸せを知ることです。私たちが一体何を本当に必要としており、何を手に入れたら幸せになれるのか。どうすれば自分自身、心から満足できるのか。自分にとっての本当の幸せを自覚することが、幸せになるための第一歩です。