8.宝の章
宝の章では、経営において大切にすべき宝について書いておきます。
・優れた師匠
正しい方向に教え導いてくれる師匠は、経営者の宝です。何でも自分だけで判断するのではなく、優れた知恵を持つ人に相談しましょう。自分の間違いを指摘してくれる人を大切にしましょう。
・良い本
経営者に必要なのは良い本を読むことです。経営に役立つ、良い処方が書いてあるような本を選びましょう。尊敬する人、成功している人がおススメする本を読んでみるといいかもしれません。
・ともに勝ちをめざす親友
意欲的で、前向きで、良いライバルになるような友達を持ちましょう。お互い励まし合い、高めあうような友達を選びましょう。人は友達の影響を受けます。遊び友達を持つのもいいですが、経営者はできれば、ともに勝ちをめざすような人を親友にするのが良いでしょう。
・すこやかであること
健康は人生の宝です。ビジネスに全力で打ち込むためにも、健康管理をしっかりしましょう。すこやかであることは優れた経営者の必要条件です。
・手のかかる部下・後継者
部下や後継者を育てることは経営者の大切な仕事です。部下や後継者は将来の事業を支えてくれる宝です。たとえ手がかかって大変でも、忍耐強く指導・育成に取り組みましょう。
・クレーム客、ケチな客
クレーム客やケチな客は、普通の客よりも大切にしましょう。クレーム客は自分の商品やサービス、接客にどんな問題があるのかを教えてくれます。ケチな客は商品やサービスを売ることの難しさを教えてくれます。どちらも、私たちが商売人として成長するために厳しい修行をさせてくれる宝です。
△八法経営曼陀羅についてに戻る
八法経営曼陀羅解説
- 0.経営者の章
事業を計画し、実行していくうえで様々な課題をクリアし、その結果に責任を持つのが経営者です。経営者の考え方、経営者が入手する情報と判断、口グセ、行動、そして周囲との関係によって、事業の行方は大きく影響を受けます。
- 1.天の章
私たちは天の下に住み、天が与える運命に翻弄されながら人生を過ごします。天が私たちにどのような運命を与えるのかはわかりません。経営者は天命を受け入れつつも、チャンスを逃さず的確に経営判断をしていかなくてはなりません。
- 2.地の章
どの地に拠点を構え、どこを勢力範囲として狙っていくかによって、戦い方は変わってきます。経営者はどのように戦っていくのか作戦を立てていくにあたり、自分の立ち位置とその周辺の地勢をしっかり把握することが大切です。
- 3.火の章
火は戦いのための武器になり、危険な凶器になり、使い方によってはとても便利な道具になります。火の章では、短期間の戦いで勝利を目指すポイントをまとめました。
- 4.水の章
水は方円の器にしたがい、自在に変化します。どこまでもやわらかく、それでいて岩をも穿つ力があります。水の章では、戦わずに経営を有利に導くポイントをまとめました。
- 5.和の章
経営で大切なのは人の和です。経営者は人の話を聴き、意思を尊重し、感謝しあい、皆で励まし合って夢や目標に進んでいく仲間意識を組織の中に育てていきます。和の章では、結束力のある組織をつくるポイントをまとめました。
- 6.徳の章
徳のある人のところに人々は集まります。特に何もしなくても周囲の人々が「この人の為に働こう」と思うのは、その人が持つ徳のなせるわざです。徳の章では、経営者として備えておきたい人格についてまとめておきます。
- 7.道の章
経営者がどこに進もうとしているのか、またどの道を選ぼうとしているのかによって、経営は大きく違ってきます。道の章では、事業をより良い方向に進めるためのポイントについてまとめておきます。
- 8.宝の章
経営者は宝と宝でないものの違いを知り、その真贋を見抜き、本当の宝を大切にしなくてはなりません。宝の章では、経営において大切にすべき宝について書いておきます。