八法経営曼陀羅について>4.水の章
水は水素と酸素からなる物質です。水は方円の器にしたがい、自在に変化します。どこまでもやわらかく、それでいて岩をも穿つ力があります。
水の章では、戦わずに経営を有利に導くポイントをまとめました。
・ライバルと仲良くなる
ライバルとはむやみやたらと戦わず、仲良くしましょう。戦いで負けると大変ですし、たとえ勝っても消耗が激しければ別のライバルに攻められて滅んでしまうかもしれません。戦うよりは、仲よくしながら情報交換し、お互いに高めあった方が得策な場合もあります。
・おだやかに、やわらかく
経営者は人に会うときはつねにおだやかで、やわらかく接しましょう。穏やかであれば好感度が上がります。それになによりも敵を作らなくて済みます。できるだけ敵を増やさず、協力者を増やすことが経営を有利に進めるには有効です。ビジネス交渉の場においても、あくまでおだやかで柔軟に対応することが大切です。人にはやさしくし、しかし決して妥協しないのが経営者です。
・他人への気配り、心配り
人望ある経営者は他人への細かい気配り、心配りができています。経営者は人を動かし、組織をまとめます。そうして、結束力の高い組織をつくって市場で競争していかなくてはなりません。組織を結束させるのは経営者の人望です。
・自由自在に変化する
時代は変わります。世の中は変化します。今は変化の激しい時代です。今のような時代を生き残っていくためには、自由自在に変化できる組織をつくることが大切です。過去の常識や固定観念にとらわれず、自由自在に変化できる柔軟さが現代の経営には求められます。
・地道に鍛え続ける
戦いはいつあるかわかりません。自分が戦いを望まなくても、ライバルから戦いを仕掛けられるかもしれません。しばらく戦いが無くてサボっていると、いつか戦わなくてはならなくなったときに体が動かなくて惨敗するかもしれません。平和ボケは破滅へ向かう道です。将来あるかもしれない戦いにそなえて、毎日地道に鍛え続けましょう。
・きれいにする、磨く
お店や職場をきれいにしましょう。看板や窓をきれいに磨きましょう。お店に清潔感があると、お客さんの好感度が上がります。職場が清潔だと、働く人たちの気持ちが明るくなります。看板や窓を磨くと、集客しやすくなります。経営者はお店や職場、看板などが汚れていないか、常に気を配りましょう。事業が末永く繁栄するためには、毎日きれいにし、磨き続けることです。