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自分に気づく

自分とは何か。自分と自分でないものは、どこで区別されるのか。何が、本当の自分なのか。自分はどこからきて、どこへ行くのか。自分は何をしたいのか。その「したいこと」は、本当に自分のしたいことか。それとも、誰かに吹き込まれて「したい」という気持ちにさせられたのか。自分はひとつか。自分はずっと変わらないか。それとも、自分はひとつでもなく、ずっと変わり続けるのか。

自分に気づく

自分のことって、意外とよくわからないんですよね。不思議なことですが、心理学をよく勉強していて他人の心理とか行動原理とかはよく観察し理解できるという人でも、自分自身のことになると、とたんにわからなくなったりします。自分で自分を観察することって、なかなか簡単にはできないことなのかもしれません。
自分を、観察しましょう。自分に、気づきましょう。
自分に気づくと、考えや行動が変わってきます。自分のことがわかってくると、他の人々との関わりや社会の中での生き方も変わってきます。
自分に気づく方法は、いくつかあります。ここでは、自分に気づくためのちょっとしたヒントをいくつか紹介しておきます。

食べているもの: あなたはどんなものを食べていますか。それはいつから食べ続けているものですか。誰がつくった食べ物を食べていますか。どうしてそれを食べていますか。美味しいから?それとも、健康に良いと誰かに教えられたから? 本当にそんなものを食べ続けて、健康にいいなんて信じているんですか?

学歴や社会的地位: あなたはどんな学歴を持ち、どんな社会的地位にいますか? その学歴と社会的地位は、あなた自身にとってプライドになっていますか。それともコンプレックスになっていますか。もしたった今、あなたがその学歴と社会的地位を失ったなら、あなたは、あなた自身でい続けられますか? それとも、学歴や社会的地位にしがみついていないと、自分自身を見失ってしまいますか?

生まれる前と子どものころ: あなたは生まれる前、どこにいましたか? お母さんのおなかの中にいたとき、あなたの家庭はどんな様子だったと聞いていますか? 子どもの頃の家庭環境はどうでしたか? あなたが子どものころのお父さん、お母さんとの関係、あるいは兄弟、親戚、友達との関係は、今のあなたにどんな影響を与えていますか?

まわりの人々からどう思われているか: あなたはまわりの人々からどう思われていますか? 自分の行動、自分の言葉、態度などが周りの人々にどんな影響を与えるか、考えていますか? まわりの人々の気持ちに気を使いながら、日々を過ごしていますか? 

少し高いところから自分を見てみる: イメージしてみましょう。自分の心が、自分の身体から抜け出て、少し高いところに浮き上がっています。そうして、少し高いところから、自分を観察しています。自分はどんな人ですか? 素敵な人ですか? それとも、だらしないやつですか?

ゆっくりと、静かな時間を持ちましょう。そうして、自分自身を観察しましょう。じっくり観察することで、今まで自分はこうだと思っていたのが、まったく違った自分自身がいることに気づくときもあるでしょう。もしかしたらそこでの気づきが、新たな人生を踏み出すための一歩になるかもしれませんよ。


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