お金とは社会で物品と交換するための媒介物です。働くことによって得ることができ、商品を手に入れたりサービスを受けたりするときに使います。通常は金属を鋳造したコインや、中央銀行などが印刷した紙に記された数字によって、その価値が定められています。近年では仮想通貨など、目に見えないお金が価値のあるものとして流通しています。
お金はもともと、架空のものです。お金を持っていても、それが全く商品やサービスに交換できなければ、日常生活もできません。お金そのものには絶対的な価値があるわけではないのです。お金に価値をつけているのは、それが商品やサービスと交換できると考える、社会で生活する人々の心です。
人がお金を欲しがるのは、社会でお金が交換価値を持つからです。実際には国家が中央銀行の発行するお金に交換価値があると保証しているから、あるいは社会で生活する人々が、お金に交換価値があると信じているからです。
ですから、国家経済が破たんしたり、急激な社会不安がおきたりすると、お金の交換価値が無くなったりすることがあります。
社会生活するうえで、お金は必要です。お金は、何か自分にとって必要な物やサービスと交換できる限りにおいて、価値のあるものです。しかし、お金が万能だと考えるのは、少し危険なことかもしれません。
ともすると人は、人生はお金が全てだとか、働くのはお金のためだとか考えがちです。そうして、ひたすらお金を欲しがって人間関係を悪化させたり、お金のことで判断を間違えたりします。毎日ただひたすらお金の為に働いて、暗く冷たい人生を過ごす人は少なくありません。
お金を軽視してはいけません。社会の中でお金はもちろん大切です。でも、必要以上にお金に囚われてしまってはいけません。特に、お金のことで人間関係を壊すようなことはしないよう、また人生をつまらないものにしてしまわないよう、よく気をつけなくてはいけません。
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