TamatsuLab
カバーフォト

脱欧還和論還和>らせん

らせん

らせんとは貝殻などに見られるような渦巻きの線のことをいいます。自然界においては様々なものがらせんを描き、またらせんの構造を持ちます。近代社会では何かをつくろうとするとき、定規やコンパスや分度器を使い、直線や円で図面を描いてから、物をつくっていこうとします。しかし、自然界では、直線や円よりも、らせんこそがものをつくり、ものを動かす基本なのかもしれません。

らせん

「螺旋(らせん)」という漢字は、もともとタニシ(田螺)の貝殻などのぐるぐると渦を巻く線という意味あいがあるようです。貝殻だけでなく様々な植物、動物がらせん構造を持つことが知られています。私たちのDNAも二重らせんの立体構造をとっているそうです。
お風呂の栓を抜くと、水が渦を描きながら流れていきます。台風や竜巻も、渦を描きます。太陽系、銀河、あるいはブラックホールも渦を描いているといわれます。渦巻線、あるいはらせんを描くことは、自然で合理的なことであり、多くの現象がらせんによって成り立っています。
私たちはそろそろ、直線や円で物をつくることから卒業し、らせんのモノづくりを学び研究するべきかもしれません。らせんを学ぶことは自然とその奥深さを学ぶことであり、自然の知恵を学ぶことです。定規やコンパスを捨て、らせんでものをつくるようになって初めて、本当に合理的なものづくりが実現するかもしれないのですから。


還和に戻る

ページのトップへ戻る