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利他の心

利他とは人々に功徳などを施してその心を救うことをいいます。利他の心を持つのは、人の心を救うためであって、ただ施しをすることが目的ではありません。施しを受けた者がその施しを「当たり前だ」と思ったり、施しを受けたことを他人に自慢したり、もっと施しをくれと要求してくるようでは、施しをしない方がよいかもしれません。なぜなら、それでは、その施しを受けた人の心が救われないからです。

利他の心

利他とは単に自分の利益を犠牲にして、他人の利益の為に奉仕することではありません。利己的な人間たちにただ都合のいいように利用されるだけでは、せっかく他人の利益の為に奉仕しても何の報いもないかもしれません。利他の心で他人に施しをするのは、その施しを受けた人の心が救われるためです。
施しを受けた人の心が救われるとは、その人がまた「利他の心」を持つようになることです。その人がひたすら利己的で、「自分さえよければいい」と思っている限り、いくら施しをしてもその人が救われることはありません。どれだけ施しを受けても、嫉妬や独占欲の苦しみから解放されないからです。
「利他の心」を持つようになることで、今まで自分を苦しめていた嫉妬心や独占欲が、いかに取るに足らないことであるか気が付くようになります。今までしがみついていた利己的な考えを手放すと、急に気持ちがラクになります。どれほど今まで自分の気持ちが曇っていたんだろうと、不思議に思うくらいです。その心の解放こそが、「救い」なのです。
利他の心で大切なのは、施しをしようとする相手の気持ちをおもんばかることです。施しそのものが良い結果をもたらすのも、良くない結果をもたらすのも、施しを受けた相手の気持ちとその変化次第です。相手の気持ちを良く考えながら、その相手が「利他の心」に目覚めやすいタイミングで、目覚めるようなやりかたで施しをしていく、そうやって利他の心を持つ人々を増やしていくのが、本当の利他の心です。


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