和の政治とは、人々が協力し合い、神を祀り、自然を敬い、季節を大切にし、お互いに心豊かになる政治です。利己的で独占欲の強い人、他人を批判し足を引っ張る人、自分の利益のためにウソをついてだます人、むやみに攻撃的な人は和の政治にはなじみませんから、改心させなくてはなりません。和の政治で大切なのはお互いに心清らかになり、発展し、進歩し、力を合わせることです。
政治とは国家・人民を治めることをいいます。政治の主な目的は国民が飢えないこと、災害や疫病や不当な差別で多くの人々が苦しみ死なないこと、国民が無知によって悪事を行ったり迷信や詐欺にだまされたりしないこと、国民同士が憎みあい対立して国家が分裂しないこと、人心の腐敗によって犯罪や不正が横行しないこと、そして国家が外国に滅ぼされないことです。
国民が飢えないためには、安全な食料を安定して供給する仕組みづくりが必要です。災害や疫病や不当な差別を防ぐには、防災や防疫の知識とともに、自然を畏れ、清潔を好み、愛し助け合う気持ちを国民が持つ必要があります。
国民を教育するのは、国民が悪事を行わず、迷信や詐欺にだまされず、国民同士で憎みあおうとせず、犯罪や不正に手を染めようとしないためです。国家は国民に、自然を畏れ、清潔を好み、お互いに愛し助け合うように教え導かなくてはなりません。
国家が外国に滅ぼされないためには、適切な軍事力や柔軟で思慮深い外交、偏りのない諜報活動のほか、国内がよくまとまっていて、不正や対立が少なく常に国民同士で助け合う風土を持つことが大切です。
利己的で独占欲の強い人、他人を批判し足を引っ張る人、自分の利益のためにウソをついてだます人、むやみに攻撃的な人が多く政治家になると、国内がまとまらなくなり、不正や対立が目立つようになってきます。そういう人は政治家になったら改心してもらうか、あるいは政治家をやめてもらわないと、国そのものがあやうくなります。
ここで改心とは、独占欲を無くして利他の気持ちを持つこと、他人の批判をせず助け合うこと、自分の利益のために他人をだまそうとしないこと、そしてむやみに他人を攻撃しないことです。
より良い政治によって国が良く治まるのを望むならば、利己的で他人の足を引っ張り、ウソをつきむやみに攻撃的な人を政治家に選ばないようにしなくてはいけません。もし間違ってそんな人を選んでしまった場合は、そういう人が政治家になってから改心するようなしくみをつくらなくてはなりません。それはすなわち、政治家が好き勝手に振る舞うことが出来ないように、権力を集中させず、私腹を肥やせないようにし、政治家の利己的なウソや他人への攻撃を許さないような厳しい仕組みをつくることです。
「和の政治」は、単にマニフェストを粛々と実行するような政治ではありません。和の政治とは、政治家が常に自ら心清らかになるよう努め、より良い政策を見つけるために広く協力し合う政治です。たとえ当初の自分の考えと異なる政策でも、それが国家や国民のために良い政策なら、ためらわず実行すべきでしょう。逆に、当初主張した政策でも、実行するにあたって問題の方が大きいなら、ためらわず中止あるいは内容を変更すべきでしょう。
△還和に戻る