TamatsuLab
カバーフォト

脱欧還和論脱欧>資本主義と共産主義

資本主義と共産主義

資本主義は私有財産や生産手段を持つ資本家たちが労働力を使って商品・サービスを生産して利益を追求していく社会体制です。また共産主義は財産・生産手段を資本家に私有させず、社会全体で共有して階級・差別のない平等社会を目指す主義です。資本主義は封建制度の崩壊とともに主流となった社会体制で、共産主義は資本主義下における資本家による労働の搾取と、貧富の格差、階級・差別の拡大に対する批判から生まれた思想です。

資本主義と共産主義

資本主義も共産主義も西洋で生まれた思想です。どちらの主義を採用したところで、私たちの社会はうまく発展しません。なぜなら、両者は共通してひとつの大きな問題を抱えているからです。
資本主義と共産主義が抱えるひとつの大きな問題、それはどちらの主義による社会も人々の心が温まらない、冷え切った社会になるということです。お互い助け合い、感謝し合い、譲り合うような心温まる社会にはならないのです。
資本主義は突き詰めれば資本家が労働者から搾取しながら、私利私欲にまかせて他の資本家たちと弱肉強食の争いを繰り広げる社会です。そこでは貧富の格差や差別が横行し、他人を蹴落としてのし上がることが賞賛されます。強者が弱者を冷たく支配する社会の中で、人々の心は荒廃していくのです。
一方で、共産主義は究極的には全ての個人資産や生産手段を国家が没収し、国家計画のもとに生産活動が行われます。個人としての自由な活動ができなくなると、人々はただただ国家の命令に従うのみになります。人々が何かを成し遂げようという意欲を失うだけでなく、国家に権力が集中しすぎて、腐敗が進行しやすくなります。共産主義社会では人々はひたすら国家により冷たく支配され、その心は荒廃していきます。
権力やお金への欲望を野放しにする資本主義も、全ての国有化を目指す共産主義も、そのまま突き進んでもより良い社会づくりには貢献しないのです。


脱欧に戻る

ページのトップへ戻る