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金権政治

金権政治とは、金銭の力で政治権力を握ることをいいます。富裕層が金銭の力を使って国家権力を握り、その富裕層に有利な政策を行い、さらに富を増やして権力を強化していきます。金権政治が進むと富裕層はますます豊かに、莫大な富を持つようになります。金権政治下では富裕層に有利な政策が多くなり、往々にして国民の多くが貧困層になって苦しむことになります。

金権政治

金権政治において政治家は利権構造をつくり、さらに金と権力を集めようとします。利権構造とは政治家や公務員などと企業が結託して、政府が使う税金が特定の企業に流れるようにし、利益を得た企業が政治家を当選させるよう組織票などをとりまとめ、また政治家が手伝ってくれた公務員を取り立て、そうしてさらに税金が特定の企業に流れていくしくみを強化していくことなどをいいます。
金権政治が問題になるのは、賄賂や違法献金、公職選挙法違反などが発覚したときです。たしかに、スキャンダルが発覚したり、逮捕されるような政治家は問題のある政治家なのでしょう。しかしもしかしたら、本当はもっと巨大な利権構造が隠されていて、スキャンダルが発覚するのはほんの下っ端、氷山の一角にすぎないのかもしれません。
金権政治が横行するのは、基本的に国家が政治上、構造上の問題点を抱えているからです。たとえ違法行為をした政治家が一人二人失脚したとしても、その構造上の問題が解決されない限り、また同じような問題を起こす政治家たちが出現してきます。
利権構造に関わった特定の企業や公務員を攻撃しても同様です。もちろん不法な行為に関わったのなら罰を受けるべきです。しかし、その特定の企業や公務員が消え去っても、国家の構造が同じならまた利権構造をつくる企業や公務員が出現してくることでしょう。
金権政治がひどくなると、国家の政策が偏りやすくなり、重税や貧困のため多くの人々の苦しみや社会への不満が増大していきます。


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