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冷たく暗い社会

近代において、西洋はまるで「冷たく暗い社会」を目指してきたかのように思われます。欲望と弱肉強食の資本主義社会、圧政と恐怖の共産主義社会、憎悪に満ちた民族主義とナチズム、そしてこれらによる扇動と報復の連鎖は、世界を冷たく暗い方向へと導いてきました。一見平和で治安の良い社会でも、人々は苦しみ抑圧され、社会は冷たく暗くなっていきます。

冷たく暗い社会

二度の世界大戦を経て、資本主義陣営と共産主義陣営が世界を二分する東西冷戦構造が始まります。アメリカ合衆国とソ連との間で軍拡・核開発競争が行われ、人々は核戦争による人類滅亡の恐怖に向き合いながら日々を過ごすことになります。
東西冷戦はソ連の崩壊により終結します。ソビエト共産主義が崩壊したのですから、東西冷戦は資本主義陣営が勝利したといえるでしょう。これにより資本主義、自由市場経済の正当性が広く宣伝されることになります。資本主義こそが正義であり、東西冷戦の終結により自由主義陣営の正しさが証明された、と。
しかし、これで平和で明るい世界がやってきたわけではありません。国家間の紛争、民族対立はそこかしこで発生しています。核戦争の恐怖は依然としてなくなりません。さらにはテロの恐怖が、人々を脅かすようになってきました。
資本主義は東西冷戦終結以降、「欲望と弱肉強食」を加速させ、格差を拡大させているように見えます。資本家たちは欲望を膨らませ、金融による膨張政策や世界の間接的な支配をたくらんでいます。
時代が変化しても相変わらず、社会を冷たく暗くしようとする動きが拡大し人々を苦しめているのです。


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