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監視社会

監視とは、気を付けて場所を見張ること、あるいは人を見守ることをいいます。監視をするのは通常、何か災害や問題が起きたときに素早く対応するため、あるいは犯罪などを未然に防止するためです。これまで監視といえば国家がするもので、監視対象物は貴重品や武器弾薬、化学薬品、食料、機密情報など盗難や攻撃の対象になりうるもの、そして監視対象者は犯罪歴のある者か、犯罪を犯す可能性が高いと国家が認める者に限定されると思われがちでした。

監視社会

しかしながら近年では、監視対象者が国民のほとんどに拡大され、その各個人の活動が常に監視されるようになったといわれています。いわゆる「監視社会」の時代です。監視社会を支えているのはIT技術の進歩と、携帯電話やインターネットの普及です。近年ますます便利になったIT技術を利用すれば利用するほど、私たちは監視されやすくなっているのです。
監視するのは国家ばかりではありません。企業は、個人の消費行動などのデータが欲しいです。政治家は、有権者がどんなメディアを好んで見ているかを知っておきたいでしょう。貸金業者は、借入人がちゃんと返済努力を続けているかどうか、逃げて借金を踏み倒そうとしていないかどうか、監視しておかないと不安かもしれません。社会において、監視へのニーズは決して少なくないのです。
犯罪や事件の早期対応や未然防止のためだけでなく、様々な目的で監視は行われています。
自分は常に誰かに監視されているかもしれない。そう思うと、まるで自分が犯罪人扱いされているみたいで、何となく嫌なものです。ですが、科学技術の進歩した現代社会においては、むしろ監視はされるものだと考え、そのうえで日々の行動を見直した方が良いかもしれません。


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